原題:Putin’s annual news conference
出典:ロシア大統領府発表
日付:2016.12.23

http://en.kremlin.ru/events/president/news/53573

 

「論証と事実(Argumenty i Fakty:週刊誌)」のAlexander Kolesnichenkoです。

 

あなたが仰る経済成長についてダブル・チェックをする良い機会です。だれもが世界は革命ともいえる深刻な経済変化の入り口にあると言っています。経済成長は新技術の原則なしに不可能となっており、世界の多くの国の立ち位置を深刻に変化させています。

 

私たちは長い間、新たな技術パラダイムについて話してきました。あなたは最近の声明で多くの時間をこの問題に割いており、特にITやIT製品やITによる社会発展など、いくつかの分野において後れを取っているように見えると発言されています。

 

私たちは他国に大きく後れを取っています。この状況は変わらないのでしょうか?この問題についてさらに具体的に教えていただけたら、あなたの視点、意見に興味があります。最大の問題が何で、どうすべきなのか、教えていただけると思っています。ありがとうございます。

 

プーチン大統領:一部の専門家は私たちの経済が科学的成果や現代のハイテク経済トレンドに鈍感であると信じています。


私たちのような経済に関して、エネルギー関連の部門から大きな歳入をもたらす可能性があり、手早く確実に大きな利益が見込める一つの分野がある場合、他の分野への投資を強要することは困難である。というような問題がすべてであるとは思いません。

 

経済の構造を変えることは、経済発展という特定の分野、特にハイテク産業において長年落ち込みを続けていた私たちの政府に新たな広がりと発展の見通しを与えます。

 

さしあたり、私達はハイテク産業において、経済全体において、OECDより少ない投資を行います。そこには少なからぬ違いがあります。ロシアがGDPの1.2%を投資していることに比べて、OECD諸国は、彼らのGDP総計の2.4%を投資しています。

 

これらの努力は最初の結果を生み出しています。まず、当局と企業はナショナル・テクノロジー・イニシアチブを採用する努力に参加しています。我々は2025年に向けた包括的な経済発展プラン描いており、政府はこれを仕上げて5月までに公表します。

 

優先的な発展エリアについては、極東と東シベリアにハイテクプロダクションゾーンとして特別なインセンティブを伴って設置されています。

 

総合的に言って、特別なインセンティブは過去数年間、ITを含むそれぞれの分野で利用されており、私たちは結果を出しています。

 

結果とは何でしょうか?数年前、IT輸出はほぼゼロでした。今日は145億ドルの武器と、70億ドルものIT製品を輸出しています。私はこのような数値について言及してきました。私達のハイテク部門の多くが競争力を持ち始めています。

 

単なる成長点にしかすぎないか、個人の達成の様にしか見えないかもしれませんが、私達は伝統的に先駆的立場にあった民間原子力技術や宇宙探査、幾つかの航空分野、防衛産業を含む、生産性において特異な成長を遂げた多くの分野において、確かにグローバル・リーダーとなっています。

 

これは民間部門にも続くことでしょう。ご存じの通り、政府は防衛産業から民間産業への最近のポジティブな転換のトレンドを指導してきました。

 

概して、私は絶望する理由はないと信じています。それ以上に、私達は多くのカギとなる分野において、そう単純に指導的地位に到達することはないだろうと信じる多くの根拠がありますが、この指導的地位を長期に渡って維持するでしょう。

 

もちろん、私達はグローバルなトレンドの一部とならなければならず、そのようなトレンドの変革を新たな技術革命へとリードしさえするとの確信から進行しています。

 

そのようにする全てのチャンスを得ることは、研究と教育におけるハイレベルな発展を考慮することになります。

 

(以上)