(以下、East Media Newsによる意訳)

 

原題:Putin reaffirms mutual ties

媒体:Jerusalem Post(イスラエル)

日付:2016.10.23

種類:報道記事/要人発言他(プーチン大統領、ネタニヤフ首相)

 

ロシアがシリアで軍事活動を進展させ、ロシア政府とアメリカ政府の緊張が高まる中、ネタニヤフ首相は金曜日、プーチン大統領と対話を行った。この間、メドヴェージェフ首相が1110日にイスラエル訪問を予期されている。

 

過去にあった様に、ロシア政府はプーチン大統領とネタニヤフ首相の会談について短い声明を発しているが、首相官邸は特に声明は発していない。

 

ロシア政府によれば、ネタニヤフ首相の誕生日に際して、プーチン大統領は「心からの」祝福すると共に、仮庵の祭り(ユダヤ教の祭典)に祝辞を送った。

 

「両首脳はロシア-イスラエルの外交関係回復25周年の祝辞を交わし、将来の多面的な二国間関係の発展の利益について強調した。両首脳はまた、切迫した国際的・地域的な問題について議論している。」

 

これは今年6回目の電話会談であり、過去16ヶ月で4回の会談を行っている。

 

Tel Avivのロシア大使館は先週、ウェブサイト上でMedvedev首相のイスラエル訪問計画を明らかにした。訪問の目的は、様々分野における協力を強化するため。

 

ウェブサイト上の声明では、「両国と国民は何年もの間、不運な仲違いの期間を避けると共に、お互いの利益を理解し、尊重する本物のパートナーとなることを努力してきた。」「ロシア-イスラエル関係には特別な性格がある。大きく言って、イスラエルは我々の何百万人もの同胞の故郷である。イスラエルのロシア語圏は二国間の政治、経済、文化、ビジネスと文化的絆にとって力強い触媒である。」

 

先月米ロ関係が気難しくなった折、ネタニヤフ首相はニューヨークのハドソン研究所での授賞式において、ロシア政府とイスラエル政府の関係について言及している。また米国はイスラエルの最も重要な「かけがえのない」同盟であるとも強調した。

 

ネタニヤフ首相はアサド政権を支え、イランの忠実な同盟であるロシアはなぜイスラエルとの強力な関係を欲するのかとインタビューを受け、いくつかの異なる利益を列挙した。

 

まず最初の利益としては、「イスラム武装勢力はロシアに浸透しておらず、ロシアを不安定化させていない事を確認することにある。ロシアには偉大なるモスクワを含めて本当に多くのムスリムがいる。私は200万人以上のムスリムがいると見ているが、多くの国々がそうであるように、ロシアの懸念としては、これらのムスリムが先鋭化するのではないかということだ。」

 

シリアにおける「イスラム国」との戦いによって、イスラム武装勢力をその根源地でブロックする事は、ロシアがここに関わる事への一番のひとつの理由である。付け加えて言えば、両国がお互いに「衝突に次ぐ衝突を重ねない」よう努力する事は両国共通の利益である。

 

またネタニヤフ首相は、「我々は定期的にボルトを引き締め直さなければならない。上部で話された事の全てが下部のレベル、現場のレベルに伝わるわけではない」ことと、「彼らはイスラエル側で行ったようなことを、他方でいつも同じように行うわけではない。」を指摘した。

 

さらに、プーチン大統領はイスラエルの科学技術に関心があるため、イスラエルと良好な関係を築くことに関心があると発言した。また、二国間の「人の橋」を形成しているイスラエルでの200万人以上のロシア語使用者についても言及している。

 

(以上)