※死に関する細かい描写が含まれますので、

苦手な方はスルーお願いします。

 

私は、奇跡的に、弟が亡くなる30分に会えました。

と言っても、死に目に会えただけで、意識はないかと

思いますが、みんな「お姉ちゃんの帰りを待ってたんだよ。」と

言ってくれるし、私もそう思っています。

 

ちょっと家族のごたごたがあったので、

私が帰ってきて、なんかホッとして、天国に

行ったのかなーなんて。

 

そして、最後の最後は、緩和ケア医のYouTubeでも

勉強していた通り、黄疸が出ていて、顎がカクカクしている

最後の状態でした。

 

勉強していたから、そこは割と冷静にいられました。

 

足も寝たきりで、すごい浮腫んでいて、

点滴はしてるけど、酸素マクスして、目も半目状態。

 

でも、最後まで耳は聞こえていると、言っていたから、

ちゃんと会えて、最後に

「ありがとう。よく頑張ったね!」と伝えて、

イギリスからパネルに印刷して持って帰ってきた

夏に最後にあった時の家族の似顔絵を見せました。

 

そして、血圧も下がってきてるし、

本当に今夜が山場だね、今日はここに泊まろうという話で、

弟がいるベッドが見える位置に座って、普通に思い出話しして、

そして、夏に弟からもらった高級梅干しの話を、

弟のお嫁さんから聞いて、談笑していました。

 

弟が、その梅干しをスカイツリーの梅干し屋で選んでくれて、

くれたみたいで、私も帰国前に食べて感想を言いたかったので、

もらった2種類の梅干しの感想をまた、弟の元へ行って、

「梅干しありがとう。私は昆布梅干しの方が好きかなー。」って

いって、そして、またリビングに戻って。

 

でも、もしかしたら、気がついてないだけで、その時に

呼吸は止まっていたのかもしれません。

酸素マスクがどうしても、ずれてきちゃうから、

また口元に戻してあげたりはしてたけど。

 

そして、少しして、弟のお嫁さんが、弟に何かを伝える為に

様子を見に行ったら、「え?⚪︎⚪︎君」と弟の名前を呼んで、

「呼吸が止まってます。」というので、両親と私もえ?となり、

すぐに弟のベッドへ。

 

確かに、止まってるねとみんなで確認して、

前にも書いたけど、その時にパッと時計を見たのでした。

 

そして、みんなで泣いて。

 

うちの父は寡黙で、自分の考えを言わないタイプだから、

何を考えてるのかわからない時もあるけど、流石に

弟が亡くなった時は涙していました。

 

それから、弟の奥さんは、訪問看護師さんに連絡。

少しして、いつも診てくれてた2名の看護師さんがきてくれて、

そして、それから、お医者様がきて、死亡を確認し、

死亡診断書を書いていたきました。

 

エンジェルケアと言って、故人が好きだった洋服に

着替えさせることもできるというので、一緒に選んでと

言われたので、弟のお嫁さんと一緒に、弟っぽい色の

チェックのシャツと、ジーパンを着せてもらいました。

 

これは、自分たちでやるのもあるみたいですが、

弟はストマも付けてたりもあったし、看護師さん達が

やってくださいました。

 

そして、母が、葬儀会社に連絡。

すぐに遺体を取りに来ることに。

 

看護師さん達も1日くらい、一緒に過ごせないのかなー?と

言ってたけど、腐敗が進むとらしく、すぐに葬儀屋の方、

男性2名が来て、手際よく、弟を布で包んで、車に乗せて、

いなくなってしましました。

 

その間に、母が、お葬式のために、お寺に電話するも

時間外だし、それに弟が亡くなったのが水曜日で、

運悪く、木曜日はそのお寺の事務所が休み。

 

次に連絡できるのが金曜日ということで、

すぐに葬式の手配ができずにいました。

 

が、これが後になって、功を奏しました。

 

なぜかというと、弟も宗教のこだわりもなく、

葬式費用は泣くべくかけたくない、家族に残したいと

エンディングノートにもあったので、無宗教葬の

音楽葬にできたからです。

 

なぜ、音楽葬にしたかは、次に詳しく書きますが、

手紙に音楽が大好きだったことが書いてあったので、

そうしたいなと思いました。

 

だから、お寺がやってなくて、

この考える時間が少しあったので、逆によかったです。

 

で、なければ、葬儀は弟が望まない、仏教スタイルの、

よくわからないお布施とかのシステムのもっと高額な葬儀だったろうし。

 

そして、この時、母が鬱になっているのを私は気がついてなくて、

でも、亡くなってからの母の様子を見ていると、どうも様子が変で、

父も、正直、頼りない感じなので、父にまず

「あのさー、お母さんの様子みたら、とても葬儀を任せられる感じじゃなから、

私がやってもいいかな?」とそして、何気に実家の食卓に置いてあった

葬儀屋のカタログに目を通して、「音楽葬がいいと思うんだけど、

お父さんどう思う?」と聞いたら、お父さんもそう思うと

言ってくれたので、その調べた情報とカタログを持って、

次の日に、私だけで、弟のお嫁さんと、娘がいる社宅へ

言って、弟の話を聞かせてもらいながら、音楽葬にしようと

なりました。

 

しかし、問題は、どうやって母に伝えるか、説得するか。

母は、うちが祖父の代からお世話になっているお寺に

お任せしなければ、そうしないとお墓にも入れないと。

 

しかし、父と話してみたら、お寺と、うちの元々の宗派は違って、

同じ宗派のお寺のお墓が空いてなかったから、今のお寺のお墓を

買ったと。そしたら、檀家じゃないの?と聞いたら、檀家じゃないと。

 

でも、母は檀家だと信じていて、そんなの考えられないと

言うだろうしと、お寺に直接、電話して聞いてみた。

 

「あのー、弟が亡くなって、葬儀をしたいけど、

無宗教葬にしたいんだが、それでもそちらのお墓に

入れてもらえますか?」と聞いたら、区画にもよると言うので、

調べてもらった、うちの区画なら、大丈夫と確認できたので、

それなら、無意味な、お布施代とか、お車代とか、諸々

省けるし、お経もよくわからないし、音楽葬でいこう!と。

 

でも、頑固なお母さんが納得するかが問題で、

でも、ちゃんと弟のお嫁さんとも相談した上で、

ちゃんと説明することに。

 

まず、お母さんは、いつも話してる途中で、会話を

遮るので、それはしないで最後まで聞いて欲しいと伝え、

父にも同席してもらって、1から説明しました。

 

具体的に、無宗教葬なら、これくらい無駄なお金も

省けると伝えて、どんだけ弟が音楽に囲まれて生活

してたのかとか、思いを伝えたら、案外すんなり、

「そこまで考えてくれてありがとう。」と言ってくれました。

 

お母さんが鬱だって知ってたら、前もってこう言うことも

できたのに、気がついてあげられなくてゴメンねと。

 

もし、私が気が付かずに、鬱のお母さんに任せてたら、

どうなっていたのか、そしたら、お父さんが頑張ってたのかもだけど、

私が帰ってきた意味は、こう言うことでもあるのかな?と。

 

なんとなく、私が帰れば、家族のもめごもあるかもだけど、

潤滑油になれるかなと思っていたので、大変だったけど、

それは、やれてよかったです。

 

また長くなったので、今回もこの辺で終わりにしておきます。

読んでくださり、ありがとうございます。