錨を上げよを読んだ。

長かった。
しかも、恋愛話にほとんど興味ないだけに
ここ要る?って思うところが多くて…。

ただ、社会が豊かになるに従って
彷徨う人々を描いているところが
長くても最も訴えかけてくるとこやった。


「俺は生活のために夢を捨てた。
 この国は、豊かで平和で安全と生活が約束されている。
 人間の長い歴史の中で、ごくわずかな人にのみ許された最高の特権を
 現代の日本に生きるほとんどすべての人間が享受している。
 俺の言いたいことがわかるか、
 つまり俺は、この豊かな社会の中で、
 たかだか貧乏を恐れて夢を捨てたということだ。」


例えば、仕事とは、生きるための道具にすぎないのに
選択する自由が広がり過ぎると、
逆に縛られて不自由になってしまう。

自分は、たかだかの貧乏を恐れて夢破れていないか。
仕事やお金にに捕らわれ過ぎていないか。
見つめる良い機会となりました。