肌寒い東京
めっきり日暮れの早くなった街を歩きながら
冬の足音を意識せずにはいられない
巨大なスクランブル交差点
多過ぎる人波は
誰もいないのとどこか似ている
無気力な身体は重くて
僕の云うことを聞いてはくれない
空回りの情熱は
時に我が身を傷つける
孤独と罪悪感と情けなさは
生きるのが嫌になるのには充分だ
Dr.Martens ボディビアス チェーン スタッズ タータンチェック
近寄らないで
優しい言葉をかけないで
そんな日はpunkishなファッションで
ちょっと怒った顔して出かけたりする
誰にも話しかけられないよう祈りながら
ヤマアラシもきっとこんな気持ちなのかな
大人になりきれない僕は
青い鳥を追いかけ続けて
時間の淵にとり残されたまま
いつまでも波打ち際で繰り返すざわめきを聞いてる
荒れた心が煙草を欲しがる
それは誰にも気づかれずに吐き出せる
僕の長い溜息
All or Nathing
僕の中の完璧主義に気づいた
最高のものを、じゃなきゃ何も要らない
そうやって全てを切り捨ててきた僕の
首を締めていたのは僕自身
ダメな僕は愛される資格がないから
愛が欲しい 心が 温もりが
そして僕の純粋な愛の注げる場所が欲しい
言いたいけど 言いたくない
解って欲しいけど 簡単に理解されたくない
同情も慰めも安い言葉も
実感が欲しい
どんな僕でも存在が許されているのだと
人は何と弱く我が儘で小っぽけなんだろう
それでも尖った刃の上をこうやって歩きながらも生きてる僕は
実はとても強いのかもしれない
自分を救えるのは自分しかいない
頭では解ってる
明日になったらまたきっと
自分の足で歩けるから
もう少しだけPunk Rockを聞いていたい
*この日記はフィクションです。写真はイメージであり、記事内容とは一切関係がありません。