虫の宿
アッサラームアライクム!
タンガイルに着くやいなや
ホテルの場所を聞く。
まあ、チャイでも飲んでいきなさいよ、
とのお誘い。
またまたご馳走してもらう。
「疲れたでしょう、お金は要らないよ」
「ドンノバード(ありがとう)」
のんびりチャイタイム。
チャイの湯気が
夕焼けに照らされ、
オレンジ色になってもくもく。
ホテルならソフィア病院の上にあるとのこと。
その名もソフィアホテル。
どうやらバングラでは
珍しくヒンドゥーの病院。
場所は街から離れた
バスターミナルにあったが、
次の日に行くダッカへの
国道4号線から近いので、
立地はいい。
しかし、
病院の前に居る具合の悪そうな人たちの
野戦病院化したような人だかりの中は
イヤだな~と思いつつも、
案内してくれるとのことで
渋々行く。
病院の上の3階、
部屋に自転車も置いてOK。
で、
部屋はまあそこそこ汚かったけれど、
「250Tk(300円くらい)に負けるよ、自転車旅している
ので特別だ!」なんて
口ひげを生やしたおっさんが
ガハハと笑うので、
まあ良しとして投宿。
タンガイルの中心の町へは
リキシャに乗って20Tk(26円)
夕方の風の気持ちいいこと!
だいたい2,3kmくらい。
車がやって来てパッパー!
パラパラパラ…
チリンチリン。
いい音だなあ。
比較的良い感じのカフェを
見つけ、久々のコーヒー。
そして、
モスクでお祈りを見て。
朝ごはん用にバナナを買う。
バナナがまた美味しくて。
中米ニカラグア以来のバナナの国。
真っ暗になったので、
リキシャで宿へ戻る。
その宿には、
アリが多く、
さらに蚊も。
蚊取り線香を炊く。
シャワーに入ろうとしたら
クモの巣がはびこっていて、
バッタが捕まっていた…。
そして、
夜中にはゴキブリが!
ギャッー!
茶色くて、身体が透けていて、
日本とは種類の違う
親指サイズ!
…。
…。
うまく、カーペットを上から乗せて、
サンダルでパチン。
何も無かったかのように
カーペットを戻す。
けっして開けて見たりはしない。
実に、
スリリングな宿だった。
町の中心の宿にすればよかった…