シンプル | 山下晃和の地球を繋ぐプロジェクト(海外自転車旅)

シンプル

ナマステ。




チトワンナショナルパークより

以東は

ツーリスティックなエリアはない。






ネパールの本当の姿を見ることができた。






アスファルトの粒が大きくなり

走りづらくなった。






Wifiなんて全く無くなった。





物価が3分の1くらいになった。

水は20Rs(約20円)、瓶のコーラやマウンテンデューは30Rs、ダルバートは一食150Rs。





道には野生の猿が現れた。





英語が通じにくくなった。





シャワーはホットが出なくなった。





宿のトイレに便座が無くなった。





宿にトイレットペーパーが無くなった。





ご飯屋では、スプーンやフォークが出なくなった。






電気が来ない時間が増えてきた。




余計なモノを使わなくなり、むしろ要らなくなり、とてもシンプルになった。





僕は自転車旅人だった。







ということさえ忘れそうなくらいネパールに溶け込んでいた。





夜20時、

電気が再び通ると、

パトライヤの町に歓声が起こった。




僕も、思わず「おおー!!」と声が出てしまった。





町の一員になれた気がしたようで、なんだか嬉しかった。





{155D7F4B-699C-4BCD-B982-02B2D6E07B18:01}