未来を決める日 | 台湾暮らし〜台湾・旅・レトロ

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台湾が好きすぎて、台湾在住・小さな会社を作りました。中国語教室とシェアハウスを経営しています。興味のある人はそれぞれ「フレンドシップ・ランゲージ」「シェアハウス101・台北忠孝復興」で検索してくださいね(^^)/


こんにちは。ルビーです。

こちら台北はやっと夜になると冬を感じる寒さになる日が出てきたかなというくらいの気候です。2月中旬くらいが一番寒いと聞いた事がありますが、そうだとしても、今の気候だと、2月中旬も大した事ないのではと思ってしまいます。


さてさて、先日11日、台湾で何があったでしょうか。私は日本にいないため、日本のメディアがどれくらい注目して取り上げていたのかはさっぱり分かりませんが、きっと注目している人が多かったのではと思います。そう、台湾の総統選挙です。


今日はその総統選挙について書こうと思います。ただ、私は台湾の選挙について深く語れるほどの知識があるわけでもないですし、この場自体がそういう場でもありませんので、あくまで、投票権を持たない一人の外国人として、私が選挙期間に何を感じたのかというのをサクッと書きたいと思います。


今回の結果だけ見れば、他と大差をつけた民進党・蔡英文氏の再選で、もし私が日本にいたら、テレビでも見ながら「ふ〜ん」で終わっていたでしょう。しかし、実際に台湾に住んで、選挙期間全体における、人や街の様子を観察すればするほど、日本にいたら感じなかった事を感じ、自分をより今回の総統選挙に興味を持たせてくれました。


今回の台湾の総統選を通して、私が感じたのは、老若男女に関わらず、選挙に対する人々の関心の高さ、そして、何よりも「台湾の未来は自分たちが決めるんだ!!」というパワーです。


元々、台湾の人の選挙への関心は少なくとも日本よりは高いということは知っていましたが、今回はここ数年の間に行われた総統選挙よりも、さらに人々の関心が高まっているように感じました。実際、蔡氏の得票数は800万票を超える過去最多を記録しました。なぜそうなったのかというのは、昨年から香港で何が起こっているのかというのを考えれば、驚くことでも不思議でもことでもないでしょう。もちろん、必ずしも、それだけが今回の最多得票数を記録するまでに至った理由であるとは言えませんが、間違いなく、大きな要因の一つかと思われます。


この選挙期間、台湾の人々はどのような気持ちだったのでしょうか。


私が何人かの台湾の人と選挙について話す中で、一番出てきた言葉が「緊張」でした。正直、私が日本に暮らしている時に、選挙の前に緊張していると言う人に会ったことがありませんし、自分が緊張したということもありません。もっと言えば、もし友達が緊張していると言ったとすれば、「いや、大げさでしょ笑」と返すかもしれないですし、自分が投票する際も、何の感情もなく、ただ手順に沿って投票するだけです。


しかし、台湾の人は違いました。本当にたくさんの人が選挙に関心を寄せ、「自分たちで台湾の未来を決めるんだ!!」というのを外国人の私でも普通に生活しているだけでヒシヒシと感じる程でした。あくまでこれは聞いた話ですが、多くの台湾の人は、投票のためだけであっても、実家がある遠く離れた地元に帰り、さらには、海外に住んでいれば飛行機に乗って台湾に帰ってくる人も当然のようにいるようです。試しに、台湾人の何人かに「もしあなたの友達が、選挙に行くつもりはない、もしくは、選挙に行かなかったと言ったら、どう思う?」と聞いてみたのですが、帰ってきた答えのほとんどは「あり得ない。自分の未来を自分で決めようとしないなんて本当に考えられない」というようなものでした。


ただ、そんな中で、「別にどうも思わない。行かないという選択をするのも、その人の権利だから」という答えが返ってきたことが何回かあったのも事実で、「台湾人=選挙に強く関心があり、必ず投票に行かなければならないと思っている」というのも、それはそれで違うということは念頭に置いておかなければいけません。


話は戻りまして、他の例を挙げるとすれば、たびたびテレビで放映される党の集会を見るたび、その規模の大きさに目を向けずにはいられませんでした。日本でも党の集会というのはあるでしょうが、全く日本で見るものとは違いました。党の候補者が立つステージから遠く離れた所まで応援する人でギュウギュウの状態で、まるで人気アーティストのコンサートのようでした。私が書いた年末の台北101の花火の記事で、台北101の周辺はとても多くの人で賑わっていたというような事を書きましたが、党の集会は、その賑わいなんて可愛いものだと思わせるくらいの勢いがありました。


ここまで色々と書きましたが、とにかく、今回の選挙は、誰が当選するかによって台湾の未来が変わる非常に重要な選挙で、投票権を持つ大多数が国の未来を真剣に考えて、投票により自分の意思をしっかりと示した総統選挙だったように思います。


付け足しになりますが、再選が決まった後、ネットニュースやツイッターを見ていると、蔡氏を応援していた人の中には「蔡氏の政策全てに賛成をしているわけではない」「再選したことは確かに良い事だが、今回の投票結果における細かい様々なデータを見ると懸念すべき所がある」などの見方をしている人もいるような気がします。選挙自体は終わりましたが、これからも、蔡氏がどのように舵を切っていくのか、台湾がどうなっていくのか注目していく必要がありますね。


ではまた!