卵巣がん ...... え、そうなん?

卵巣がん ...... え、そうなん?

2022年初夏、卵巣がん3c、8月、卵巣・卵管・子宮・大網摘出。TC療法、ゼジューラを経て
2023年9月にもう再発! 10月、脾臓全摘、12月から再び抗がん剤
2024年6月再び寛解、アバスチン単剤で維持療法中
   

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 不活発なブログですが、治療は淡々とやっております。9月のCT異状なし✨

今日もアバスチン単剤を点滴してきました。

 

 皆様のブログが参考や励みになっています。先日、ある文芸誌の編集後記に次の

ように書きました。何の更新もしていないので、せめてもの……。

 

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 アカデミズムには ‘Publish or Perish’ という格言がある。読むのも書くのも人一倍
遅く、したがって業績が少ない私は、この格言をあまり気にも留めずに研究生活を
やり過ごしていた。
 一昨年初夏、思いがけずがんと言われてから読む幅だけは広がった。専門医による

解説や療養の本を始めとして、一般人の闘病記や、がんに効くというレシピ本も
読んだ。あるBL漫画家は卵巣がん闘病記を情報満載の漫画で描いており、大いに私
自身の入院や手術の参考になった。英語学者にして僧侶の岸田緑渓『坊さん肺ガン
日記』(湘南社、2021年、続編2022年)は、余命宣告を受けた不安を吐露しながらも、
ユーモラスな筆致で病状や治療法を記述していた。
 さらに私が毎日読むようになったのは、無名の市井人による闘病ブログである。
「こんな拙いブログに...」「昔から作文や日記が苦手で...」などと謙遜しながら、

治療や副作用の記録を綴る正確さ、臨場感や心模様を表現する巧みさを読むにつけ、

授業で<論理的な文章の書き方>など講じている我が身が気恥ずかしくなってくる。

あるいはまた、末期がん患者が他人事のように自己を俯瞰的に見つめ、冷徹に筆を

運んでいたところ、「緩和ケアの様子を詳しく書きたいのだけれど、どうにも

しんどくて」と漏らして程なく、家族からの訃報によってブログが閉じられるのを

目の当たりにすることもあった。
 誰もが不特定多数に向かって発信できるインターネット社会では、業界も媒体も
問わず、アカデミズムの格言は私の中で詠み替えられ、‘Publish to Perish’ として心
に響いてくる。それは精魂を傾けての ‘Publish’ である。