教師辞めて10年間透明人間してました

教師辞めて10年間透明人間してました

― そろそろ人間社会に戻ろうか ―

https://twitter.com/YukihanaBotan

差別ってなぜ起きるのでしょうか?


それは、自分と他者が違うからです。


当然のことですが、この他者との違いとどう受け止めるかが人間関係、延いては社会全体の質を決定すると言っても過言ではありません。


親子であっても、家族であっても、自分以外の他者とは全く別の人間です。


必ず違いがあります。

見た目、考え方、好み、能力、体質、身体的特徴・・・


そして、それらは変化します。

年齢によって、経験によって、環境によって、学びによって・・・


この、他者との「違い」と「変化」が上手く受け入れられないと脅威に感じて、嫌悪感や敵対視に繋がってしまうのです。


一緒に暮らしていたり、学校や職場などで日々会っている人のことは慣れているし、よく理解しています。

それでも、違いや変化を目の当りにしたら感情は動きますし、喧嘩も起きます。

よく顔を合わせる間柄だと、意見を交換し合ったりして何らかの落としどころを見つけるしかありません。


しかし、初めて会う人やあまり接触のない人、自分とは全く関係のない人の違いや変化に対しては、自分の感情の動きを遠慮なくストレートに感じることになります。


「変な人だな」

「何であんなことをしてるのかな?」

「こんな人は見たことがない」


相手のことを知らない分、自分からの視点だけで感じ判断した感情だけが脳内で反復します。


すると、自分と他者を比較し、どちらが多数派かを考え始めます。

または、どちらが社会的に上の立場かを判定したがります。


この瞬間です!!

多数派か少数派か?立場の上下を考え始めた時、差別が始まるのです。


多数派にいたがるのは大勢の中にいた方が安全だという意識があるから。

上の立場になりたがるのは社会的動物の性質上仕方がないことですが、現代社会は隅々まで行き過ぎた縦の関係で出来上がっているため、無意識に拘ってしまう人が多いのが事実でしょう。


差別意識は自分の安全性の確保でもあるのです。


目の前の違いに対して、自分の方が多数派であり上の立場であることを周知の事実として自他ともに感じるために声や態度に出して相手を非難したくなるのです。


それが差別行動であり、いじめやハラスメント行為の始まりとなります。

他者との違いや他者の変化を知った時、自分の特徴と他者の特徴どちらもうまく活かそうと発想を切り替えることができる人が良質の人間関係や社会を作っていけると言えます。