虐待防止シンポジウムに参加して来ました | アース&ムーンの特別養子縁組で子育て中

アース&ムーンの特別養子縁組で子育て中

長い不妊治療の末にBabyぽけっとさんから特別養子縁組で
生後2週間の可愛い女の子とのご縁を頂いた
天文好きなサラリーマン家族の話

昨日も朝は雨で暗かったせいか
朝遅くまで寝ていたソーラーちゃん。

たっぷり寝たおかげでご機嫌です。

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でも昨日はお出かけだったので
内心早く起きて欲しいなぁ~、そろそろ起しちゃおうかなぁ~と
ヒヤヒヤしておりました。

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でもご機嫌でこんな顔されちゃうと
やっぱり無理矢理起こしたくないなぁと思ってしまいます。

昨日は一昨日よりさらにものすごい沢山の方にご訪問頂き
人気ドラマの影響度の大きさに驚いています。

特別養子縁組という子どもを幸せにする為の
選択肢の一つとして認知が広まって
不幸な事件やお子さま、実親様が
一人でも多く救われますよう祈ります。

そんな特別養子縁組とも切っても切れない児童虐待。
今月11月は児童虐待防止推進月間ということで
全国各地で様々なイベントが行われておりますが
昨日茨城県土浦市で行われた「虐待防止シンポジウム」
に参加して参りました。

 虐待防止シンポジウム
 「すべての子どもの幸せのために」
 ~0 日児の命を守るために~

先日私達が住む埼玉県内の圏央道が全線開通し、
自宅近くのICから茨城県まで高速道路で行けるようになったので
ドライブも兼ねて行ってみました。

結果は埼玉県内は30分とかからず、茨城県に突入出来ました。
でも茨城県内の圏央道がまだつながっていないので
土浦まで下道になるのですが
それが意外と長いのと、ソーラーちゃんが下道だとゆっくり寝れないみたいで
遠回りだけど関越道~外環道~常磐道で行った方が
いいかも~という結論。

う~ん、早く圏央道が常磐道まで開通して欲しいです。

会場の土浦市に行く途中にはつくば市があり、
つくば市にはJAXAつくば宇宙センターが

というわけで行って来ました。

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H-Ⅱロケットとの記念撮影~。

でも残念ながらこの週末は年に一度の点検休館日
見学施設はまた次回のお楽しみです。

だいぶ話がそれましたがシンポジウム会場に到着。
会場は立ち見が出るほどの大盛況で
児童虐待に対する関心の高さを感じます。

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シンポジウムでは私達がお世話になっている
Babyぽけっとの代表を含め4人の方が
「すべての子どもの幸せのために」をテーマに
皆さんの活動の視点からの講演がありました。

Babyぽけっとの岡田代表は
特別養子縁組の制度や活動を紹介された後、
実親様サポートの重要性をお話されました。
代表は1年前の救えなかった命のお話をされました。


0歳児の児童虐待の多くが望まない妊娠、
そして望まない妊娠に悩む多くが10代の母であると言う事。
Babyぽけっとに相談をして来た10代の実親様が
出産後にやはり自分で育てたいと子どもを引き取ったものの
3ヶ月後に悲しい結末を迎えてしまいました。
代表は救えたかもしれない命を救えず
とても悔しくて悲しい想いをされ
実親様サポートをより慎重にしなければならない
と思われたそうです。

この事件はニュースにもなりご存知の方も多かったようで
代表のお話とこのニュースがつながった瞬間
会場がざわめき立ちました。
命の現場と常に接している代表の活動の壮絶さを改めて感じました。

産後の母親の養育サポートを行っている
NPO法人 kosodateはぐはぐの前島さんは
産後の母親のホルモンバランスの大きな崩れから来る
気持ちの不安定さと母親の孤立の問題をお話されました。

産後で体力が落ちているところに
ホルモンの乱れによる精神的不安定、
そして昼間は子どもと2人きりの孤立状態になってしまう母親が
虐待につながる可能性があり、
家族や周辺のサポートの重要性を訴えておりました。

kosodateはぐはぐでは孤立で悩んでいる母親からの相談を受け、
無料で子育て経験のある先輩ママを派遣し
相談に乗ったり一緒に育児をしたりされているそうです。
家族などが一緒に居て話を聞いてくれるだけで
母親の心の負担は軽くなるともお話されていました。

掲げられているモットー
「良い母」目指すより、「私らしく母を楽しむ!」
という言葉は肩の荷を下ろしてくれる気がしました。

児童養護施設で働く関さんは
虐待を受けた子ども達とどう接するか
親がどうあるべきかをお話されました。
関さんの施設はいわゆる家庭的養護施設で
一軒家に数名の子ども達と生活されているそうです。

虐待を受けた子ども達は心の傷から
何かしら問題を抱えていて問題行動も起こしますが、
施設であるがゆえに親代わりとして孤立する事なく
職員どうして出来事を話し合ったり相談出来る事が
その子たちと向き合う助けになっているそうです。

また関さんはその子たちに対し決して嘘はつかない、
その子たちの親についての質問に
状況によって真実をすべて話すわけでは無いですが
主観を入れて話をしないと仰っていました。
親達が嘘を子どもに言ってしまっている時は
親との面談の際に嘘を正すように言っているそうです。

特別養子縁組あっせん規制法案を国会議員と一緒に
検討されている弁護士の鈴木中央大学法学部教授は
国際的な特別養子縁組の環境についてお話されました。

フランスでの例では実親様が望めば
政府や子供に親の素性がわからなように
秘密に出来る方法があることをご紹介されていました。

しかしこの後の討論会では
鈴木教授は現場の生の声が聞きたいと仰って、
それに対しBabyぽけっとの岡田代表が相談される実親様の中には
子どもには親は死んだ事にしてくれと言う方もいらっしゃるそうですが
大半の実親様は子どもの成長、幸せに暮らしているかを気にされているのと
子ども達は皆どうして養子に出されたのかを知りたいし
知る権利があると訴えました。

特別養子縁組申立では双方の名前や住所が申立書に記載されていますし、
子どもが望めば30歳までなら特別養子縁組に至った経緯が書かれている
審判書(確か調査書も)を家庭裁判所でもらう事が出来ます。

岡田代表はシンポジウムが終わった後も
鈴木教授と熱心にお話をされていたのがとても印象的でした。

約3時間のシンポジウムでしたが考えさせられる事が多く、
気がつけばあっという間でした。
改めて児童虐待防止や実親様サポートの重要性を感じました。

シンポジストの皆さま、貴重なお話をありがとうございました。


さてさてその間ソーラーちゃんはというと

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3時間大人しくするのはやはり難しいので
休憩したりしていました。

長くなってしまったのでソーラーちゃん目線の番外編はまた明日。