『病んだっていいじゃん』
いきなりこれがドバーンと表紙の雑誌。
(毎号テーマは変わりマス)
デザインは文字とは真逆のイメージで
ピンク&キラキラ
それが小悪魔ageha
今、モノスゴイ勢いで売れている。
雑誌の世界の常識を次々とブチ破る
この雑誌が売れる理由とは一体・・・?
髪は金髪に近くゴージャスに盛る&巻き
付けまつげとカラコン必須のデカ目メイク
お人形みたいな白ギャル読モが勢揃い。
例えばアメブロで上位ランキングにいる
桃華絵里ちゃんや武藤静香ちゃんなんかもそう。
今まではタブー視されていたような
夜のお仕事の娘も(が?)モデルとしてたくさん活躍していて
「ナチュラルメイクって何?」くらいに
自分を最大限に可愛く見せることに余念がなく、
ファッション誌のモデルさんとは一味違う
ある意味普通の女の子にもっとも近いモデル。
それだけなら他のギャル誌とそんなに差はない。
この雑誌の突出した個性は他にある。
一見みんな毎日キラキラ楽しく生きていそうだけど
普通そうゆう前向きな面だけをクローズアップしそうだけど
この雑誌はあくまでもリアルな彼女たちをも映し出す。
憧れと現実、ココロの光と影、夢と希望と挫折、
そうゆう相反するものをキラキラのデコレーションに包んで
時にメッセージを投げかける。
どんなに辛くても壊れそうでも泣きたくても孤独でも
キラキラのファッションとヘアメイクで完全武装して
彼女たちは今日も生きる。
メインモデルのほぼ全員が何かしらの暗い過去や
辛い思い出を抱えながらも輝いている。
言い換えれば現代の女の子も皆そう。
ココロがどれだけ疲れていても
どうしたらいいかわからなくて思考停止していても
完璧に身づくろいして外に出る。
病んでいるのは自分だけじゃない、
頑張れば私も輝けるかもしれない。
ときに憧れ、ときに共感し、ときに自分を投影する。
華やかで美しく逞しくも見える彼女たちが
「病んだっていいじゃん」と
シカト・DV・鬱・ひきこもり・孤独・離婚・・・etc
ココロの闇を打ち明けてくれたことの意味は
とてつもなく大きいと思う。
読者はただ綺麗なだけの淡い夢じゃなく
痛みもコンプレックスも全部混ぜて
キラキラに装飾した新しい夢を買っている。
この雑誌は単なるファッション誌じゃない。
小悪魔アゲハのパワーは素直にスゴイ
(アゲハ6月号について)