2015秋 長野県白駒池

前回に引き続き、検討会についてお伝えします。

ガイドライン案について意見の募集がありましたが、395通あったということで、

通常に比べて多かったようです。私が注目した内容です。

1.

意見 知的障害・発達障害などの先天的障害は、

     厚生年金を受給できないので、他の精神疾患より、ハードルを下げてほしい。

回答 現行案どおり

私見 20歳前の年金は3級がないので、できれば考慮してほしかったですが、残念です。

     区別することなく判断するとのこと。

2.

意見 等級の目安について

回答 現行案どおり

私見 障害基礎年金だけだと従来約87%が、2級で認定されていた、

     日常生活の状況の目安の欄が、「2級または3級」で変更なく、

     不支給になる可能性が高くなるのでは、と心配です。

     ただ「点数で機械的の振り分けることはなく、

     総合評価でよく検討する」とのことで少し安心しました。

     申立書も重視されるようになるでしょう。

3.

意見 うつ病に関して入院や大量の投薬治療がされていないと

     2級に該当しないように受け取れる

回答 誤解を招かないように表現を見直す(入院を削除)。

4.

意見 家族の援助や福祉サービスを受けている事実が2級該当であるように受け取れる

回答 家族だけでなく、友人、知人の援助を受けている場合

     (受けていなくてもその必要がある状態も含む)2級の可能性を検討する。

5.

意見 等級判定に就労状況や収入を入れるのはおかしい

回答 現行案どおりだが、福祉的就労や障害者雇用による就労は、就労は考慮しない。

     研修を通じて周知徹底する。

6.

意見 窓口の担当者によって受理に差が生じないよう、

     また判定に差が出ることがないよう、教育、研修を義務化すべき

回答 認定医及び障害年金に携わる機構職員に対し、研修等を通じて、周知徹底する。



「障がい者と支援者のための年金教室」では

パネルディスカッションにおいて意見交換を行います。