「貧困ビジネス」概念は、ホームレス支援や貧困問題にとり組むNPO法人『自立生活サポートセンター・もやい』の事務局長を務める湯浅誠により提唱された。
貧困ビジネスを行う企業や団体の多くは「社会的企業」を装っているのが特徴的である。社会的企業は、社会問題の解決をめざした社会変革を通じた社会貢献と企業の利益を両立させることを目的としている。しかし、貧困ビジネスは、「社会問題の解決」などではなく社会問題の固定化により利益を上げる、社会的企業の対極にある 存在である。
貧困ビジネスの構成要素として、以上のほかに次のようなものをあげることができる。
- セーフティーネットで保障された最低生活ライン基準値以下の生活レベル層を中心対象としている。
- 「貧困ビジネス」企業活動にあたっては、違法・不法行為をふくめ利益を獲る側に都合のよいビジネス・モデルが次々と創られる。
- 不利益を被る側の無知その他の「知らない」ことにつけこむ。
- 多くの場合、経済的貧困に基づく教育の欠如、セーフティーネットの運用をふくめた制度的欠陥や社会的排除・疎外などによる必要情報からの隔離が、知らない原因である。