普通の会社が従業員を募集する場合、

候補者の能力や適正などを正しく評価してから採用・不採用を決定します。


人を雇って、もしも給料に見合う仕事をしてもらえなかったら会社としては

損害になるわけですから、これは当然のことです。


これに対してMLMでは「雇用」も「給料」もありませんから、

リクルートの対象になるのは基本的に「誰でも」ですが、

やはりその中から成功者になる人には一定の能力・適正が求められるのが現実です。


「MLMで一緒にビジネスをしよう!」という誘いに対して、

「私には人を勧誘することなんで出来ないから無理です。」

という反応をする人は非常に多いものです。


誰でも人を誘って拒否されればストレスを感じますから、

これは当然といえば当然かも知れません。



そして、そんな断り文句に対しては、

「大丈夫。やり方は人それぞれだから、誰にでも成功できるチャンスはありますよ!」

なんていう切り返しをするのが常套手段です。


しかし、「誰にでも成功のチャンスがある」という言葉には、

「誰でも明日までに死ぬ確率はゼロじゃない」と

同じくらいの意味しかないと思っておいたほうが無難です。


そもそも、MLMで成功できるかどうかは、

いかにダウンラインの数を増やすかということにかかっています。


普通の商売と違って、

お客さんや就職希望者の方から問い合わせてくれるなんていうことはまずありませんから、

自分からきっかけを作ってどんどんセールストークを展開していかなければ、

ビジネスを大きくして行くことは出来ないのです。


運良く、

大した活動を行わないうちに先輩の助けや身内の加入によって

ダウンラインを作ることに成功したとしても、

MLMの販売網は常に崩壊の危険を持っていますから、

新規リクルートを行わないというわけには行きません。


MLMで成功するためには、

セールスパーソンとしての能力が求められる。これは紛れも無い事実です。



努力によって才能が開花する可能性は誰にでもありますから、

口下手な人、セールストークが苦手な人に全くチャンスが無いかといえば、

そんなことは無いと思います。


しかし、苦手な分野でたくさんのライバルに競り勝って成功者になるためには、

それだけの心構えと努力が必要であり、それ相応の苦労をすることは間違いないでしょう。


「誰でも成功できるチャンスがある」

そんなディストリビューターの社交辞令に、

安易に踊らされないように、くれぐれも注意してください。


「他の仕事ではダメだけど、MLMなら成功できる」

ということなど基本的にはあり得ないと思います。