ボトルネック (新潮文庫)/米澤 穂信
¥500
Amazon.co.jp


以下、amazonから

内容(「BOOK」データベースより)
亡くなった恋人を追悼するため東尋坊を訪れていたぼくは、何かに誘われるように断崖から墜落した…はずだった。ところが気がつくと見慣れた金沢の街にいる。不可解な思いで自宅へ戻ったぼくを迎えたのは、見知らぬ「姉」。もしやここでは、ぼくは「生まれなかった」人間なのか。世界のすべてと折り合えず、自分に対して臆病。そんな「若さ」の影を描き切る、青春ミステリの金字塔。


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
米澤 穂信
1978(昭和53)年岐阜県生れ。2001(平成13)年、『氷菓』で角川学園小説大賞奨励賞(ヤングミステリー&ホラー部門)を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

ボトルネックとはビジネス用語なんかでも使われている瓶の首という意味で、システムの制約するポイントや問題になっているポイントといったところでしょうか。

金沢と福井の東尋坊が舞台で、行ったことある人なら地域性を感じれて読みやすいかもしれません。

しかし、読みやすさとは裏腹に内容は深刻です。

自分の代わりのいた「姉」そして、自分はいない世界。

そこで自分がいない方が世界がよりよい方向にまわっていることを気づかされるということ。

人が自ら死を選ぶ時は一体どういう時なのかという答えの一つがこの本の中にあるように思います。

読後感は悪いものですが、現在をどう生きるかっていうことを考させられます。