そのときは彼によろしく | SENNOKOTSU

そのときは彼によろしく

市川 拓司 (著) 「そのときは彼によろしく」を読みました。
著者は、説明するまでもないかもしれませんが『いま、会いにゆきます』の作者さん。

今回、この作品の主人公の一途さは自分の恋愛感と通ずるものがあるな…と… (尤もキャラクターは似ていませんが…)
後半オカルティック(スマートに言えばファンタジック?)なストーリー展開におよよ?と思いましたが、よく考えてみれば市川さんの作風といえばそうなのかも…と、いうことで、中盤以降からは何気にぐいぐいと集中して読み進めることができました。

シナリオ進行としては、多くの読者の予想通りの展開で進みますが、哲学的な観念や、その世界観などを"文章"や"軸となる世界"といった具合に見立て、上手く構成、表現しているな…と、そういった点については素晴らしい作品(書き手)だと改めておもいました。
作者さん自身が文字と意識世界との触媒であり、ソレを文章で表現する伝道師みたいなw

映画化も進んでおり、6月にロードショーとのことです
割とキャスティングは原作のイメージに近いのかな…と、欲を言えばヒロインはりょうさんとか川原亜矢子さんとか伊東美咲さんとかの方が個人的に本を読んだイメージに近いような気がしますが…
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