死刑判決にガッツポーズをした金川真大への憂鬱 | ブロッコリーな日々

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アイドルマート下花店店長の落書き

2008年(平成20年)3月19日と同23日に、茨城県土浦市で発生した通り魔事件を覚えていますか。

犯人の金川真大は、2008年3月19日・23日の2日間にわたり、茨城県土浦市で起きた通り魔殺人事件、通称「土浦連続殺傷事件」の犯人として逮捕された人物である。

この事件の裁判ではのちに金川真大に対して死刑判決が下りました。金川真大は通り魔事件での逮捕当時、まだ24歳の青年でしたが、その特異な犯行動機などがニュースなどで取り上げられ、大変注目されました。

 

土浦連続殺傷事件の犯人・金川真大に対して、刑事裁判中に専門家による精神鑑定が行われている。

そして金川真大は精神鑑定の結果、「自己愛性パーソナリティ障害」と診断される。

自己愛性パーソナリティ障害とされる人間は、非常にプライドが高く、周囲の人間に対して傲慢な態度を示し、自己中心的な行動や言動をし、他者に対する共感性が低いのが特徴と言われる。

 

金川真大の行動や考え方には、自己愛性パーソナリティ障害とおもわしき傾向が多数見受けられる。

そして、この精神鑑定結果が果して犯罪に対する責任の有無を立証できるかどうかが、裁判での焦点となっていくのである。

結局、この裁判では犯行に至った要因のひとつとして自己愛性パーソナリティ障害が関係するものの、善悪の分別や、行動の制御能力には影響しておらず、事件に対して完全な責任能力がある、と認められ、死刑判決が下ることとなった。

 

金川真大は荒川沖での通り魔事件の被害者や、土浦市の住宅街で殺害された被害者の遺族に対して、逮捕後も裁判後も一切謝罪することはなく、反省の色さえ見せることはなかった。

さらに彼は、事件前から死刑になることを心の奥から望んでおり、自分が確実に死刑になるためにたくさんの人間を殺害しようと考えていたという。そして、金川真大は自分が傷つけ死に至らしめた人間に対しては驚くほど冷酷で、何の感情も抱いていなかったようであった。

 

それを端的に周囲に知らしめたのが、裁判官から死刑判決を言い渡されたときの「ガッツポーズ」である。

死ぬのなら勝ってにやれ、といいたい。他人を巻き添えにするべきではない。

 

私は、戦後日本の誤った教育が金川真大のような奇怪な人物を生み出したのだろうと思う。

彼にもう少し知恵があったなら、優れた文学作品を産み出しただろうに。