ひきこもりが高齢化している。
ひきこもり者は、全国で160万人いると言われるのだ。その彼らが犯罪予備軍となるかも知れない。
そのうち成人が129万人で、80%が男性である。
覚えていますか。5月28日に川崎市登戸で児童ら20人が51歳の男性に殺傷された事件。
日本社会に大きな衝撃を与えた事件であった。
本来、こうした事件に関する報道は特定の人たちへの差別や偏見を助長しないよう、慎重に行われるべきでもある。
だが、事件の衝撃の大きさに加え、容疑者の自死により動機の解明が困難になったという事情も重なり、犯人がひきこもり状態にあったことや「8050問題(80代の親が50代の子どもの生活を支える)」との関連がクローズアップされる結果となった。
この事件の犯人は、親と同居しているひきこもり人間であった。いったいにどのような育ち方をしたのだろうか。
自殺するなら勝手にやれ。無関係の子供を道ずれにするとはどのような料簡なのか。まったく彼は万死に値する。
こんなゲス野郎が全国に溢れかえっているという。
戦後日本では、戦前に見られたようなコミュニティが崩壊している。
彼らは、恋愛にも興味を示さず、クルマに熱中することもない。
自室に閉じこもってゲームに興じるのだ。これで健康に良いわけがない。
健常者でもおかしくなるというもの。
人間暇になるとロクなことを考えない。幼児を誘拐する事件は各地で起きている。
彼らの矛先は老いた親に向かうのだ。
息子に殺される親の心情はどんなものだろうか。
やれやれ、どこへ行く日本。