伝説になったユニクロの「自社ネガティブキャンペーン」の威力 | ブロッコリーな日々

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アイドルマート下花店店長の落書き

1995年、ユニクロは全国に店舗数が増え、文字通り破竹の勢いであった。

創業者の柳井正は、すべての在庫品へのチェックが行き届かなくなることをひどく心配していた。

画像はユニクロ製品リサイクル推進の案内

 

このまま品質が落ちてくると、せっかくのお客様が寄り付かなくなってしまう。

そうなるとユニクロも終わりだ。柳井正は一計を案じた。それこそ伝説のネガティブキャンペーンであった。

 

彼が全国紙に出した広告には「ユニクロの悪口を言って100万円」と書かれていた。

素晴らしいクレームを書いて送ってくれた人に、何と100万円を進呈するというものであった。

 

このキャンペーンは、全国の衣料品関係者の度肝を抜いたのである。当然であった。

全国から、応募者が殺到するのだ。その数、なんと1万通を軽く超えたという。

 

柳井正社長は、流通コンサルタントに大金を払うぐらいなら、お客様の声を直接訊いた方が良い、と考えたのである。

ユニクロでは、全国から指摘された問題点を洗いざらい分析し、具体的に改善していったという。

 

顧客のユニクロに対する満足度は高いが、それは、一朝に出来上がったものではなかった。