当時、社会問題となっていた精神外科手術「ロボトミー」を告発した映画である。
「カッコーの巣の上で」の恐怖と衝撃を再評価したい。
「カッコーの巣の上で」
劇場公開日 1976年4月3日
監督はミロス・フォアマン
本作品は、1975年の作品で、アカデミー作品賞、主演男優賞、主演女優賞、監督賞、脚色賞と主要な5賞を受けている。
人間の自由とは何か、それを縛るシステムとは何か、衝撃のラストまで、息をもつかせぬ展開である。
序盤~中盤へストーリーが進むに連れて主人公の破天荒なキャラクターに引き込まれ、
お堅い体制(病院)側への度を超えた反抗っぷりも痛快である。
クライマックスに差し掛かる頃には硬直して画面から目が離せなかった。
ラストに至るまでの衝撃は今までに経験がない。映画史に残る不朽の名作だと思う。
新型コロナ感染拡大をめぐって、生きにくい世の中が続いている。
こんな時に一人で映画を鑑賞するなら、重い主題でも観る価値があるというもの。
見逃した人には激しくおススメ。