日本語には、美しい響きの言葉があった。
それは「清々しい」という心を清冽にする言葉であった。
ところが、現在では「おバカ」を象徴するヘンな日本語と化してしまった。
この御仁が首相として登場するまでは--
「スカや!」という関西弁がある。外れくじを引いた人が発する言葉である。
スガスガシイという響きは清冽を意味するのではなく、おバカを装う首相という意味である。
今ではもう慣れっこになったが、国会答弁で役人が書き上げた原稿を無感情に棒読みする。
いま世界のどこのリーダーにもこのような情けない人は見当たらないのではないだろうか。
これを菅首相本人は恥ずかしいとは思わないのだろうか。思わないとすれば首相は精神が破綻している。
これでは、程度の低い三流高校の生徒会長にもなれないだろう。
先日6月9日、国会で行われた党首会談を見た人がいるだろうか。あきれ果ててものが言えない。というより、この日本で生きることがどうしようもなく不愉快になった。すべてはスカスカ首相の答弁のせいだ。
訊かれたことには答えない。訊かれていないことに滔々としゃべり続ける。スカスカ首相の頭の構造は狂っているのか。
あり得ないだろう、この答弁。いきなり「東洋の魔女」を持ち出す。議場は騒然となった。この方なら吉本芸人の方がまだ良いと思う。
清々しいという言葉は、情けないぐらいに暴落してしまった。
もう口にするほうが情けない。