2004年(平成16年)球界再編騒動を覚えていますか。
この時、経営者側と労使交渉に入ったのがプロ野球選手会会長であった古田敦也である。
2004年9月10日、交渉は決裂し、古田敦也はストライキを宣言した。
このシーズンオフに近鉄とオリックスの合併表明を機に球界は激震に揺れた。
経営者側は、縮小再編に舵を切ろうとしていた。読売の渡邊オーナーは再編に大乗り気であった。
選手会長の古田敦也は、プロ野球機構側に特別委員会の開催を希望していた。
だが、オーナーたちは聞く耳を持たなかったという。
渡邊オーナーは激怒して「無礼なことを!たかが選手のくせに!」と言い放ったという。
その発言は、記者から「選手会長の古田選手が渡邊オーナーに会って直談判したいと言ってますよ」という話を聞いて発したものである。
ところが「たかが選手のくせに」という言葉だけが紙面を飾ったのだ。
結果的には楽天の参入によってセパ12球団制は維持されることになった。
その年に、「上司にしたい人」NO.1にランキングされたのが古田敦也その人であった。