「ハンドレックス」は、水道水を電極で直接電気分解し、オゾン水を生成する手洗い装置である。
オゾン水は非常に不安定であり濃度のモニタリングも難しい。だが、日機装の深紫外線LEDで濃度を分析することにより、安定した濃度のオゾン水の供給が可能となった。
この日機装のハンドレックスは工事なしに電源と水道水のみで手洗い用のオゾン水が生成でき、パネル表示で手洗い時間をサポートする。また、手洗い後のオゾン水は水と酸素に分解されるため、特別な排水処理も必要ないという。
日機装は、さまざまな病気を引き起こす感染症の予防技術の向上・普及を目的としてこのオゾン水利用研究を続けてきた。
「深紫外線LEDの技術」を軸に感染対策に貢献することを目指しているのだ。
同社は、飛沫・接触などによるパンデミック(感染症の世界的な大流行)などにも効果を発揮する製品開発を目標にして、加速する少子高齢化により、医療財政を圧迫する国民医療費の抑制にもつながる社会貢献に努めているのだ。
オゾン(O3)は、自然界ではフッ素に次ぐ強い酸化力を持っているとされる。オゾン水とは、オゾンを水に溶解させたものである。水中では、オゾンよりも強力な酸化剤であるOHラジカルが生成され、様々な酸化作用を引き起こす。
ヨーロッパでは、古くから様々な分野で利用されており、日本においても医療・農業・水産業などの分野で利用されているのだ。
新開発の触媒による電気分解方式なので、水道水のみでオゾン水を生成できる。タンク注水式なので、配管工事も不要で、電源があればどこにでも設置できるという利点がある。
ハンドレックスは、手を差し入れるだけで、自動的にオゾン水を生成し手洗いが開始される。
また、LEDランプが手洗い手順を示してくれる。洗浄した手はすべすべになり、ハンドクリームは不要となる。
需要は無限大にあると思われる。今後に期待したい製品である。