その類まれな指導者は「上杉鷹山」という。
米沢藩第9代藩主「上杉治憲」である。彼は、的確な経済政策を実行に移し、破綻寸前の藩を見事に立ち直らせたという。彼は、日向高鍋藩、秋月家の次男坊であったが、9歳で上杉家に養子に出されている。
おそらく、利発な子供だったのだろう。その利発さを買われて、17歳で米沢藩の家督を継いだ。
経済とは「経世済民」の略語であり、世の中をよく治め人々を苦しみから救うという意味である。
世の親は、子供が餓えれば自分は我慢して食べ物を与える。学費が不足すれば自分の生活費を削ってでも工面する。経済の基本である。
ところが、日本全体が豊かな生活を手に入れた現在はどうだろう。
政治家をはじめ、下々の庶民でさえもが、その本質を忘れて自堕落な放蕩三昧に生きている。
しかも、てめえの快楽を追求するあまり、自分の子供でさえ犠牲にしている。
なんということだろう。戦後の日本人は、いくら貧しくても親切心を1秒たりとも忘れなかったのに。
政治を金権に変えてしまったのは田中角栄だそうな。
田中角栄以後は、賄賂を貰うことが有能さを決める尺度になってしまった。
広島県政を混乱に貶めた河井夫妻は、自民党幹部より大金を受け取り、主だった広島県議に配って回ったそうな。何かが狂っていると思わないだろうか。
新形コロナは、全国のおバカをあぶりだしてくれたが、そのバカの大半が永田町の住人である。