意欲のある方、求めます。採用条件、60歳以上
こんな求人をして話題になったのは、岐阜県中津川市のプレス板金部品メーカー加藤製作所である。
同社の従業員の平均年齢は、何と68歳という。最高齢社員は、84歳であった。
平成14年4月より加藤製作所では土日祭日をシルバー世代の方が中心になって工場を動かしていただく、新しい試みをスタートさせた。
その意図したところは、「年金が満額もらえる範囲で、働く意欲のあるシルバーの方に会社に来ていただければ、工場の稼働率があげられる。それで働く意欲のあるシルバー世代の方にいきがいと収入の道を提供できる」
社長は、そんな気持ちから、中津川市内に募集チラシで「意欲のある方求めます、男女問わず。ただし年齢制限あり。60歳以上の方」と、呼びかけたのだ。
日本一の高齢者雇用企業と呼ばれ、60歳以上の新規採用を推進し、メディア掲載や会社見学が絶えない。
大都会に瀟洒(しょうしゃ)なオフィスをかまえる企業でも、多数の社員を擁する大企業でもない。
その企業、加藤製作所は岐阜県中津川市にあり、112人で製造業を営んでいる。会社は恵那山や高峰山に囲まれた盆地に位置し、すぐ近くには川が流れる。
このケースこそ、正しい働き方改革ではあるまいか。
政府の方針は、まるで働かせ改革である。その結果何が起きたのか。
非正規雇用者は40%を超え、彼らの平均年収は200万円である。
そのため、就職難民だけでなく、結婚難民さえ数多く生み出した。
小泉純一郎・竹中平蔵・南部靖之を非婚化推進三羽烏という。