楽天・三木谷浩史社長が、衝撃の発表を行う。
なんと、自社サービスを国際化するためと称して、全従業員の公用語を英語にすると公にしたのだ。
その日から、社内は大混乱した。反対する社員も多くいたという。
その日から2年が過ぎた。三木谷社長は「たかが英語」が口癖であった。
社員の英会話意欲を煽り立てるために、様々な施策を行った。英単語テストを行ったり、TOEIC検定を義務付けた。英会話学校の受講料は会社負担にした。
そして、驚くことに幹部社員全員がTOEIC800点超えを達成したのである。また、全社員の平均点は694.7点であった。ちなみに普通の大学生の平均点は500点台前半だという。いかに社員に気合が入っていたかが分かる。
現在では、社内会議の80%以上が英語で行われている。「たかが英語」は、三木谷社長の口癖であった。
そして「たかが」意識は楽天社内の随所に見られるという。
「苦手なこと、嫌いなこと。大変なこと」
これらを難しい、不可能だ、と思えば出口が見えなくなる。
ところが「たかが英語だ」と思うことでハードルは自ずと低いものになるのだ。
楽天は、今日も「たかがアマゾンだ」と口にしながら、いきいきと業務に取り組んでいる。