アップルのスティ―ブ・ジョブスは、「自分のアイデア実現のためには、日本が必要だ」と述べていた。
彼は、実際に日本で試作機を製作した。
日本に欠けているものがある。それは、新しいアイデアを生み出すイノベーションだ。
さらに日本に不要なものがある。それは、民間企業の活力を削いでいく官僚機構である。
もう一つ言えば、その官僚に抵抗できないおバカな政治家だ。
顕著な例が、安倍元首相のアベノマスクであった。側近が進言した政策は、国民に大バッシングされている。
さて、冒頭に戻るが、残念ながら日本にはアップルは育たなかった。
---ところが、ジョブスが言った通り、iPhoneは、村田製作所なくしては生産できないのである。
それは、村田製作所のコンデンサが400個も組み込まれているからである。
村田製作所は、伝統技術・清水焼の会社であった。その永年の技術を活かした積層セラミックコンデンサは、世界NO.1のシェアを誇っている。これは、韓国、中国でも真似はできない。日本が誇るキラーコンテンツである。
アップル製品を支える日本の部品メーカーがほかにもある。
京セラ、TDK、島津製作所などがある。
韓国製、中国製の電化製品は、これら日本の部品メーカーに頼らなければ、成り立たないのだ。
いまや米国でも韓国、中国製品が席巻している。だが、日本製の部品がなければできない製品ばかりである。
特筆すべきは、充実するハード面だ。
これだけ早い光ファイバー網を国内に持っているような国はないのだ。