芸能人が加担した--- 「ペニーオークション詐欺事件」の憂鬱 | ブロッコリーな日々

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芸能人が加担した---

「ペニーオークション詐欺事件」の憂鬱

芸能界でも問題行動を起こした人が多く、同事件をきっかけにテレビから姿を消してしまったタレントもいる。

本来のオークションは、貴重品や高価な商品を、低価格で出品を始め、入札者たちが値段を釣り上げていく取引である。

日本では、インターネットが普及し、「ヤフオク!」などが世間に浸透してからは一般的になった。

高価なものばかり出品されるイメージが強かったオークションだが、インターネットなら出品者も気軽に出品することができる。

そのため、今では安価なものでも出品することができるようになっている。

 

オークションを利用していると、時々、本来の価格よりも大きく値下がりした商品を落札することができる。

その理由は、偶然入札者が少なく最小設定価格で落札できた場合などが考えられるのだが、そういったオークションのメリットに目をつけたのが、「ペニーオークション」である。


このペニーオークションは、数万円で取引されているテレビやゲーム機などを10円単位の格安な価格で出品し、実際に落札できるという、消費者にとっては夢のようなオークションであった。

当然ながら、うまい話には裏があるものだ。ペニーオークションも例外ではなかった。実際に格安で目当ての商品を購入できたという人もいるらしいのだが、ペニーオークションの利用者は、入札の度に手数料が請求され、何度も入札を繰り返した場合、商品価格よりも手数料が上回る場合があった。

また、落札できた場合の送料も発生するので、ペニーオークションを利用するよりも、実際に店舗で購入した方が安い、というケースもあり得るたのだ。


その疑惑が確信に変わったのが、「ペニーオークション詐欺事件」である。

 

ペニーオークション詐欺事件を知るうえで切り離せないのが、「ステルスマーケティング」という宣伝方法だ。

「ステマ」とも呼ばれているのだが、その名の通り、消費者にバレないように宣伝するという、少々姑息な手段で、あまり良い印象はない。

具体的な方法は、有名なタレントなどが企業からの依頼を受けて、まるで愛用しているかのようにブログなどで宣伝して、ファンを中心に集客する。

この場合、タレント側は、依頼主である企業から報酬が支払われるので、積極的にステルスマーケティングに加担するタレントも少なくなかったのだ。

2018年頃、ブログ、ツイッター、インスタグラムを中心に、ステルスマーケティングは平然と行われていた。違法という認識はなかったのだろう。

ステルスマーケティングの場合、商品を宣伝する必要があるので、自身と商品を一緒に撮影して、ブログなどに投稿する。

タレントよりも商品の方が前面に出ている場合、ほぼ確実にステルスマーケティングと言ってもいい。

辻希美や、小倉優子など、ブロガーとして多額の利益を得ているタレントが、ステルスマーケティングに積極的に加担していた。

元・モーニング娘のメンバーで、Luna Seaの真矢と結婚した石黒彩、さらに先の辻希美の夫・杉浦太陽らが、同様にステルスマーケティングに加担していたのだ。