スポ根性「プロミス--氷上の女神たち」
---韓国初の女子アイスホッケー国家代表チームの奮闘
2016年製作／韓国
原題：Take Off 2
配給：クロックワークス
監督：キム・ジョンヒョン
主演：スエ
韓国で2009年に公開され大ヒットを記録したスポーツドラマ。
韓国初の女子アイスホッケー国家代表チームの奮闘を描いた。
脱北者であるアイスホッケーの元エース選手ジウォンは、北朝鮮に残してきた妹のことがずっと気になっていた。
ある日、アジア冬季競技大会への出場をかけ、急きょ国家代表チームが結成されることに。
ジウォンは国体出身の監督デウンから熱烈なアプローチを受け、代表選手への復帰を決意する。
しかし集まったのは、ショートトラック界から追放されたチェギョンや時間外手当が目的のアイスホッケー協会経理出身者ミランら、性格も実力もバラバラな面々だった。
ぶつかり合いながらも絆を深め、チームとして成長していく彼女たちだったが、大会で最大のライバルである北朝鮮代表チームと戦うことになり……。
作品は、韓国初の女子アイスホッケーチームの実話である。
五輪招致の為にかき集められたアイスホッケー韓国代表チーム。
初心者や元フィギュアスケーター、脱北者までもがかき集められた為、試合に勝つ事は愚かチームワークは壊滅的。
しかし独特な練習方法や合宿の成果もあり徐々にチームになっていくその姿はスポ根ムービーとして普通に楽しめる。
そしてこの映画は脱北者のある選手を焦点に当て話が展開していくのだ。
だが、彼女の妹は1人で北に取り残されている。
韓国映画の実力を嫌でも痛感させられる。
スポーツを交えた南北ものというと卓球映画の『ハナ』が有名だが、本作も目頭が熱くなる実話であった。
ちなみに妹役として出演していたのは『パラサイト』の貧乏長女を演じたパク・ソダムだ。
韓半島には、分断された国家が存在する。そのために、様々な悲劇があるのだが、改めて悲惨な歴史を想う。
見逃した人には激しくおススメ。最後には涙腺崩壊する。