闇営業問題に端を発した吉本興業芸人の上層部批判。
尻すぼみに終わった「加藤の乱」を読み解く。
極楽とんぼの加藤浩次は、漫才コンビ「サブロー・シロー」独立失敗劇の二の舞いになるのだろうか。
店長には、彼の男気は買えるのだが、どうもそんな気がするのだ。
では、「サブローシローの反乱」を振り返る。
漫才ブームでブレークしたものの、東京進出を拒まれたことを不服として1988年4月に吉本から独立したのだ。
コンビは1989年に東京に個人事務所を設立したが、1992年に東京進出を果たした吉本興業から“共演拒否”などの扱いを受けた結果、仕事は行き詰まり、同年にコンビ解消とあいなった。
そして、独立から5年を経た1993年に、サブローは島田紳助とオール巨人に連れられて吉本興業本社を訪れた。
コンビは、「すんまへんでした」と同社幹部に深々と頭を下げ、完全降伏したという。
その際に吉本興業復帰の鬼の7条件を呑まされたのだ。
鬼の7条件とは、
『3カ月はノーギャラ』
『今後、吉本への不満を一切口にせず、独立という思想を持たない』
『吉本内で独立をする動きのあるタレントがいれば、その説得役を引き受け、それを使命とする』など
一度でも会社に牙をむいた反乱分子は絶対に許さない。降伏させ自分の手下に仕立てあげ、体制維持に一役買わせる。
それが吉本興業の歴史であり文化である。
読者の皆さんは、これとよく似た話を覚えていないだろうか。
「ジャニーズ事務所」のSMAP解散騒動だ。
今回の一連の騒動に、あの「大平サブロー」は、反乱芸人を戒めている。
「お前は何様か。気に入らないのならやめろ!」と。
店長も反乱芸人は間違っていると思っている。
吉本興業と請負契約をすれば、その芸人は自動的に売れるわけではないからだ。
島田紳助は、「吉本からの報酬が安いのではない。芸人としてのお前が安いのや」と諭している。
夢を追うのも良いが、少しは現実を見るべきなのだろう。
極楽とんぼの加藤浩次は、情報番組のMCを担当してから、何か自分が偉くなったと勘違いをしたのだろう。
彼は、余計な意見を会社にぶつけてしまった。
干されなければよいのだが--