平和ボケの日本人よ、現実を見よ!
イラク戦争の過酷な真実とは何か。
戦時下のイラク・バグダッドで爆発物処理に従事する特殊部隊EODの活躍を描くサスペンス・ドラマだ。
2004年夏、これまでに870以上の爆発物を解体処理しているジェームズ2等軍曹がEODの新リーダーとして赴任してくる。
部下となったサンボーンとエルドリッジはあと39日でEODの任務から外れる予定だった。
だが、恐れ知らずのジェームズにより、これまで以上の危険にさらされることになるのだ。
監督は「ハートブルー」「K-19」のキャスリン・ビグロー。
第82回アカデミー賞では、作品賞以下6部門を受賞、ビグローは女性で初めての監督賞受賞者となった。
戦乱によって悲劇に遭遇することがなくなった最近の日本人。
だが、これこそ世界の実態だ。
そして自爆テロにみられるような「人間爆弾」の原形は、実は我々日本軍の「カミカゼ特攻隊」を想起させるものだ。
作品は、米軍へのプロパガンダとの指摘がある。それはともかくとして描かれる描写に偽りはない。
映画を観て、あらためて平和な日本に生きてる幸せを噛みしめる。
見逃した人には激しくおススメする。