松田優作の"シンクロニシティ"
松田優作の遺作「ブラックレイン」
この映画の撮影中は、"膀胱癌"が悪化していて血尿が止まらなかったという。
まさに死の直前であった。彼は、たとえ命を削っても完遂したかったのだ。
その覚悟は、スクリーンからも伝わってくる。鬼気迫るほどの不気味な雰囲気を醸し出していた。
彼は、生前、下北沢にある1軒のバーに常連として通っていた。そして--
バーには、死の直前に彼がキープしたアーリータイムズのボトルが残されていた。
そのボトルのキープナンバーは、「116」であった。
1989年11月6日、俳優松田優作はハリウッド進出を最後に息をひきとった--
奇しくも116の日付けだった。。