1974年に公開された「ノストラダムスの大予言」をご記憶だろうか。
あのカルト教団「麻原彰晃」が大好きだった人類滅亡の未来図だ。
五島勉のベストセラーを下敷きにした東宝製作のSF大作であった。
評価できるのは、唯一「由美かおる」のヌードぐらい。
だが、終末思想流行の流れに乗り、大ヒットを記録する。
ところが、作品は、核兵器による人類滅亡を描くあまり、表現が派手になりすぎた。
そして、核爆発の影響で異形化・狂暴化する"新人類"が誕生するや、
原水爆禁止団体に非難の集中砲火を浴びてしまうのだ。
放射能の影響は、映画化できるものでもない。ましてニューギニアの原住民が、その影響があって、"食人鬼"と化すなど、いかなる妄想なのか。
これでは、五島勉に対しても失礼というものだ。
作品は、お蔵入りも致し方ない。。