下手をすれば「原作レイプ」---「いとしのエリー」の評判にはガッカリ | ブロッコリーな日々

ブロッコリーな日々

アイドルマート下花店店長の落書き

いとしのエリー

劇場公開日

1987年

ストーリー

ある日、高校2年の「晋平(前田耕陽)」は、バイクが故障して立往生している若い女性を助ける。

彼は次の日、新任教師として現われたその女性「枝里子(国生さゆり)」と再会する。

やがて、彼女にゾッコンになった「晋平」は何かと接近を図るのだ。

だが、あいにく彼女には大学の教師で妻子持ちの「中村」という恋人がいた。

「中村」は、助教授として北海道へ栄転が決まり、別れを告げたばかりだった。

 

ある日、「枝里子」は捻挫をし、「晋平」に抱きあげられて保健室へ運ばれた。

そこで、二人は急接近するのだ。

 

そして日曜日、「晋平」のクラスメイトの美代子の誕生パーティが六本木で行なわれた。

「枝里子」も大学の先輩である「真名古先生」と連れ添って参加した。

途中で抜けた「晋平」の後を「枝里子」が追い、二人は「枝里子」のマンションへ向かう。

そして、一夜を過ごしたのだ。それ以来、ご機嫌の晋平だったが、真名古先生も枝里子に興味をもっていた。

 

また、彼の家では父親「貢平」の転勤がもちあがっていた。

息子にその話を切りだせず、最近外泊したりで成績の落ちているのを心配した母親「三津子」は「枝里子」先生に相談するのだ。

 

そして、自分のために生徒の「晋平」がダメになっていくのではと心配した「枝里子」は、彼に素っ気ない態度をとるのだった。

 

結末はあえて伏せておく。作品は、当時売り出し中の二人のアイドルを起用したのだが、双方の所属事務所からの制約が大きすぎた。

そのため、原作からかけ離れた雰囲気で完成した。

 

原作レイプに陥った典型だ。惜しい作品。