俗にペニオク事件ともいう。
関係者が逮捕されたのは、2012年12月のことである。
まだ、記憶に新しい。
弁明する小森純
仕組みはこうである。
実にうまく出来ている。
詐欺事件は、ほとんどそうだが。
このペニオクサイトで入札に参加する。
最初は、高額商品0円などでスタートするのだ。
価格は1円から15円の入札単位でせりあがっていき、入札するごとに、サイト運営業者に支払をする。
だが、何度入札を繰り返しても、架空会員が自動入札するので、落札されない。
そして、全部の商品が囮ではない。
正しいオークションも用意されていた。
全製品の1.2%は、低額で落札可能になっていた。
会員数10万人と偽っていたが、ほとんどは架空会員であった。
そして、正規の参加者が支払った額は6,000万円にのぼった。
被害が拡大したのは、一部の芸能人が自分のブログで、はからずも宣伝していたからであった。
実際には落札したのではなく、商品を無償で提供され、悪いとも思わず、
高級品を低額で落札できたとブログ上で表明していたのだ。
また、商品の他に金銭の受け渡しがあったとされた。
この事件を受けて、芸能人・モデルなどの
「ステルス・マーケティング(俗にステマ)」が一般に知られるようになった。
事件発覚後、8名の芸能人は実名報道された。
一定期間活動を自粛せざるを得なかった芸能人もいた。