およそギャルバンドは長く続かない。それが定説であった。おそらく、音楽性よりも”アイドル性”が先行されるからに違いない。だから寿命は短いとされた。ところが1996年に惜しまれつつ解散した「プリンセスプリンセス」は一味違ったのだ。彼女たちは13年間も第一線で活動できた。その秘訣はどこら辺にあったのだろう。ドラム担当であった富田京子の言葉を援用すると「ほとんど部活のノリ」で困難を乗り越えていたそうだ。--何か違う、世の中が求めているサウンドは---「プリプリ」メンバーはそれぞれ感じ始めた。それは「小室系サウンド」の急激な拡がりであった。少しずつ、世間が求める「音楽」と、自分たちが追及してきた「音楽」とが乖離を始めた。溝が拡がってきたのだ。---解散しよう、私たちも---皆で決めた。そう決まった以上
持ち前のポジティブ思考がメンバーを包み込んだ。解散ツアーを企画したが、そのタイトルは「解散を遊ぼう」であった。