【※過去の記録ノートより抜粋しています】
2010/11/8(月）
2010年、穏やかとは言えない、相変わらず犬がギャンギャンうるさい秋
月曜の朝、いつもどおりの時間に起きると異変は起きていました。
左耳
の聞こえ方がおかしい。
プールや海に行って、水が入ったみたいな聞こえ方がする…。
聞こえないわけじゃないけど、明らかに耳に一枚薄紙を被せたように塞がっているのです。
寝ている間に何か虫でも入ったのかと思い、片足で立ってトントンやってみますがなんら変わらない。
自分で綿棒や耳かきを使用、、夫に見てもらっても耳の中には何も無い。
もう、この時の気持ちは不安なんて言葉で言い表せませんせした、本当に。
当たり前に聞こえていた物が、聞こえない。
このまま聞こえなくなってしまうんじゃ…？恐怖で心はいっぱいいっぱい
ネットで調べて、近所の耳鼻科に次の日には駆け込みました。
診断は「急性低音障害型感音難聴」。
※後から診断書ももらってきました。
低音の音域が聞こえなくなる病気です。
低音というのは、音が低いというのではなくて周波数の事だそうです。
ゆっくり振動するのが低音といういわけですね。
騒音犬は響くので高音でしょう、なんでよりによって…(/_;)
私は左耳が塞がっていると感じていたのですが、診察室の一角にあった音が遮蔽出来る小部屋に
入れられヘッドフォンを付け、実際に聴力を測定したところ…右耳が聞こえなくなっていたようでした。
自分では左耳が聞こえないように感じていたのですが、それすら感覚が判らなかったです。
本当にショックでした。
医師によればこの病気は内耳リンパ液のむくみと考えられているが、これといった治療法は無く、
自然治癒を期待して内耳の血行を良くするビタミン剤が出たのみ。
そして、原因はストレスや過労。
風邪などの前駆症状があまりない事から、そう考えられているそうです。
実際、スギとハウスダストの鼻づまり等がある私ですが、特に風邪や体調不良はありませんでした。
私はこの時専業主婦で、幸いにも身内に病人等もおらず、これといったイベントも
抱えていなかったので働き過ぎの過労でもありません。
ストレスは、騒音犬やAさんの嫌がらせ以外考えられません。
「犬の騒音は気にしないようにしよう、Aさんのつまんない意地悪はやり過ごそう」
と、いう境地に至った矢先だったので、いかに自分の感情を押し殺そうとすると、
いかに身体に悪いという事が実感させられました。
ネットで調べるとこの病に悩んでいる人は以外と多く、完治まで1年かかったとか、
手術までしたけど全然治る様子がないとか、治療としてステロイドを点滴してその副作用でまいっているとか、
怖い情報だらけで不安が膨張していきもう真っ青です。こういう時ネットは良くないですね。
歳をとれば耳が遠くなり聞こえなくなるのはは知っていたけれど、一応、私はまだ30代。
夫や友人と話しても、その声がどこか遠い。
このまま全く聞こえなくなったら…？
驚き、まるで世界から取り残されたような寂しさから、私は大泣きしました。
この時、励まし支えてくれた夫や友人には、本当に今でも感謝しています。
一週間後、再び耳鼻科に行って検査を行いましたがその時は、横ばいでした。
もし、次の検査で良くなってなかったら大きな病院を紹介する、と医師に言われました。
一週間位で大体の人が良くなるからだそうです、ガーン！！
ネットでみた「地獄のステロイド治療」を行うのかー？？
さらに不安でいっぱいになります。
それから三日くらい経ち悩み過ぎを通り越し、つらい治療法もやってやる！
全く聞こえないわけじゃないし、もしそうなっても手話をおぼえてやる！どうにでもなれ！
という、何故か開き直った心境になりました。うーん我ながらアホですね。
相変わらず犬はうるさくて、この時期の記録ノートにもこうあります。
11/16(火）
15:30～16:30 断続的に吠えている
イライラする
耳の調子が悪いので余計イライラする
「イライラする」を二回も書きなぐってますよ、よっぽどイライラしていたんでしょう(^_^;)
でも犬や意地悪のせいで、イライラしたりするのくやしいじゃないですか？
なので私はいつも通りの生活をし、友達と会って遊んで喋って、血行を良くする為に
犬のせいで控え気味になっていた、趣味のジョギングもしました。
（あくまでトロトロ走るジョギングです。マラソンとかにチャレンジするランニングではありません…）
これが決定的に功を奏したようで、ジョギングをした翌々日、朝目覚めると（11/18(木）頃）
耳が塞がっていない、通っている！聞こえる！しっかりと聞こえる！
運動は大事ですねぇ、なんでも歩くとふくらはぎには安静時の5倍の血流が流れるそうですよ。
11/20(土）の耳鼻科の検査では、通常の音域が聞こえるようになっていました。
本当に嬉しかったです。
自分の認識していた音の世界が、急激に変わる…本当に恐ろしい2週間でした。