癌という言葉の破壊力は
すざましいものがあります。

全く自覚はなく痛みもありませんでした。
人間ドックで女医さんに喉の腫れを指摘され
超音波の検査をしてもらいに町医者へ
確かにあるねー、と甲状腺で有名な
病院を紹介してもらい
その日の午後には
細胞診をしていました。
今思っても
ものすごくラッキー。

でも大きな病院は、
すぐに手術してもらえないんです。
検査もあるけど、手術する人がたくさんで。

手術までに何度か病院に通いました。

腫瘍はある
良性か悪性かわからないけど
ほぼ悪性
低分化癌かも
と言われた時は
目の前が真っ暗になりました。

わかってから手術するまでの
2ヶ月近くが
一番しんどかったです。
昼間は仕事があるのでまぎれるのですが
夜が‥

主人といっぱい泣きました。
色々考えましたが
癌という言葉の周りを
ぐるぐる回っていたような。
不安で仕方なくて
ブログを読みまくり
たくさん助けてもらいました。

甲状腺は全摘しました。
甲状腺に近いリンパも郭清しました。
甲状腺って何?くらいの
知識しかなかったので
半分残すとか全く考えず
(腫瘍は右側にあったので
半分切除という手もあったのです)
再発も恐ろしく
なくなればとりあえず
そういう不安からは
逃れられるかなぁと思って。

手術をして仕事を2週間休みました。
事前の検査で転移が見つからなかったので
手術できれいに取ったら終了!でした。
2週間後、病理検査に出した
癌の結果を聞きに行きました。

甲状腺濾胞癌
いわゆる普通の癌でした。
良かったなって喜びました。
良かったって
変な言い方だけど、
増殖の早い低分化癌でなくて良かった。


でもすっきりしませんでした。
この後、
倦怠感
副甲状腺機能低下症
吐き気
便秘
頻尿
むくみ
など体調不良に
振り回されることになります。