第二列王記『王国の分裂』 
⑴預言者イザヤ。
1:南王国の王ウジヤ、ヨタム、アハズ、ヒビキヤの時代に、アモツの子イザヤは幻を見るという方法で、神の言葉を預言した。
2:南王国のウジヤ王が死んだ年に預言者イザヤが見た幻は次のようなものだった『私は、高く上げられた王座に座しておられる主を見た』神殿は栄光で満ちあふれ、神の回りを、三対の翼のあるセラフィム「人間の罪をきよめる天使」が舞っていた。セラフィムは一対ので顔を覆い、一対で両足を覆い、残りの1対で飛んで、互いに呼び交わして歌っていた!「聖なる、聖なる、聖なるお方〜、全能の主〜その栄光は全地に満ちている」このすばらしい合唱の幻を見ていた、預言者イザヤに、セラフィムが祭壇へ飛んで行き、燃える炭を火ばさみでつまみ、その炭をイザヤのくちびるにつけて、預言者イザヤの罪は全て赦され、神から預言の言葉を与えられ、人々に向かってイスラエルが滅ぼされ、人々が遠い土地に連れて行かれる事を預言をした。
3:預言者イザヤは、イエス キリストが生まれる700年前に『見よ!処女が身籠っている、そして男の子を産み、その名を「イマヌエル」と名づける、その意味とは「主は我らと共にいます」イエス キリストを指す名前であり、イスラエルに救世主が生まれる事を、イザヤは預言した。
⑵北王国の滅亡。
1:イスラエルの国が北と南に分かれてから200年ほど過ぎたころ、北王国に滅亡のときが訪れた。
2:アッシリヤ軍は北王国に攻めのぼり、3年間包囲した後ついに撹乱させ、多くの国民をアッシリヤに連れ去って、アッシリヤの国のために働き、アッシリヤ軍に征服された北王国はついに滅び去った。
                      『なぜ北王国が滅びた』
北王国のヤロブアムが民を主から引き離し、偶像礼拝の大きな罪を犯させ、民はヤロブアム王が持ち込んだ悪から離れようとせず、それで、主は彼らを取り除いて、北王国の民はアッシリヤに引いて行かれ、今なおそこにとどまっています。第二列王記17:15〜23。

3:南王国のヒビキヤ王はアッシリヤに使えることはせず、反抗し続けたが、あまりの攻撃に、ついに服従のしるしの貢ぎ物を贈ったが、アッシリヤ軍がまた攻めてきて、窮地に立ったヒビキヤ王は、預言者イザヤに使いを送って神の預言を求め、イザヤは王に『アッシリヤは引き上げ、指揮官は自分の国で倒れる』との神の言葉を伝え、実際にアッシリヤ軍は引き上げたが、後にまた南王国に脅しをかけたが、南王国を守るという神の言葉どうり、神のみ使いが一夜にしてアッシリヤ軍を全滅させたので、アッシリヤ王は自国に逃げ、そこで反乱にあって殺され、イザヤの預言が成就した。

⑶南王国の滅亡と『バビロン捕囚』
1:南王国のヒビキヤ王は重病をわずらい、預言者イザヤは王に「自分の身の回りを整理しておかれますように!病気は治らない!」と主の言葉を伝え、ヒビキヤ王は顔を壁に向けて、主に嘆願をたてながら泣き伏して、預言者イザヤが中庭を出ないうちに、再び主の言葉があり、ヒビキヤ王のもとに引き返して、王に主は王の祈りを聞いて、涙を見て、王の病気をいやす事と告げて、王に干しいちじくをゆでて軟骨を作り、それを王の腫れものに塗るように指示して、ヒビキヤ王の病気が治り、王の寿命を15年伸ばした。第二列王記20:1〜11。
2:バビロンの王はヒビキヤ王が病気だというので、見舞いの使者を送り、手紙と贈り物を届けて、ヒビキヤ王はバビロン王の使者を喜んで迎え、王宮の『金、銀、香料、香油、武器』全てを使者に見せ、これを知った預言者イザヤは、ヒビキヤ王に会いに行き、次のような神の言葉を預言した。『この宮殿にある物が、1つ残らずバビロンに運ばれる時が来る!あなたの息子のうちから、捕虜になって、バビロン王の宮殿で宦官として仕える者が出る』と告げ、ヒビキヤ王は主のお望みならと答え『王は、自分が生きている間は平和と安全が守られると考えていたのです』こうして王は死んで、息子のマナセが新しい王となった。第二列王記20:12〜21。
3:南王国は北王国が滅びた後、さらに百数十年間、存続して、国の周囲ではアッシリヤの力が弱まり、代わってバビロン王国が強い力を持つようになり、そして南王国は、バビロンのネブカデネザル王の時代に、占領され、エルサレムは略奪され、多くの国民がバビロンの都に連れ去られ、これを『バビロン捕囚』という。


今日のまとめ。
北王国のイスラエルと南王国のイスラエルは神に背き続けたために、アッシリヤ王国とバビロン王国に国を占領された。しかし主はイスラエル人にあわれみをかけ、彼らを連れ戻し、再びイスラエルに住まわせ、多くの国が彼らの帰国を助ける。なぜならイスラエルの民は神が選んだ聖なる国民だからです。