アルファロメオ 159 エンジンチェックランプ点灯してエンジン不調 修理 | イーグルオートのブログ

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アルファロメオ159 2.2 JTS。普段はエンジンの調子は悪くないのだが、長時間、バイパスや高速を走ったあとに、アイドリングが不安定でエンジンが止まりそうになるときがある、との事で入庫。

 

テスタで診断してみると7つのフォルトが入っていた。P0013 インテークバリエータアクチュエータ、P0014 インテークバリエータフィードバック不良、P1173 バンク1(直4なので、1番、4番シリンダ)のロングタームフューエルトリムがリーン、P1176 バンク2(2番、3番シリンダ)ロングタームフューエルトリムがリーン、P0505 アイドルコントロール、P0300 ミスファイア、P0304 4番シリンダミスファイア。

 

今現在はアイドリングも安定していて、フォルトも消去後には発生していない。長時間、中負荷運転を続けたあとに症状が発生しやすい、との事なので、『中高負荷運転によりバリエータ作動 → ソレノイドオイルポート内異物が悪さしてインテーク側のアクチュエータが進角側で固定 → バルブオーバーラップ大によりアイドル不調 → ミスファイア検知 』 という仮説を立ててみた。ただこの時にフューエルトリムがリーンになるかは不明。まずはバリエータから点検する事にした。

 

バリエータの作動状況をモニタしてみると、予想に反して、作動していなかった。グラフは上から、インテークバリエータの目標角度、インテークバリエータの実測値、インテークバリエータソレノイドの作動指示信号。ソレノイドを点検してみると、MΩレベルの抵抗値で、ほぼオープン。仮説がいきなり、くずれてしまった。

 

気を取り直してスパークプラグを点検すると、カーボンの付着がすごい。

 

もしやと思い、ブローバイバルブ(PCVバルブ)を点検してみると、手で触らないとわからない位に綺麗に裂けていた。

 

中負荷運転でブローバイバルブが作動して、ここから2次空気を吸い込み、フューエルトリムがリーンになる。また低負荷運転になった時、ダイアフラムの亀裂がきれい収まらないとアイドル不調に、何かの拍子にきれいに収まると、アイドル不調がなおる、という事のようだ。よくよく、お客さまの話をきくと、エンジンをかけた時に白煙をはくことがあったり、エンジンオイル消費がものすごく激しい、との事だった。

 

ブローバイバルブを交換。

 

スパークプラグとバリエータのソレノイドを交換。

 

バリエータの作動状況をモニタする。もちろん、きちんと反応している。

 

全てを組み付け、試運転。症状がでない事を確認して、修理完了です。