アルファロメオ アルファGT 2.0 JTS。エンジンから異音がするとの事で入庫。
エンジン負荷の状態により、ディーゼルエンジンのようなガラガラ音が出るときがある。点検の結果、タイミングバリエータより音が発生していた。ちなみに、このエンジンのバリエータはインテーク側のみ。交換するにはカムシャフトを外す必要がある。ちょうどタイミングベルトも交換時期だったので、いっしょに作業する事になった。
カムカバーを外したところで、違和感が...。カムが磨耗している...。#2シリンダのインテーク。
#3シリンダのエキゾースト。
とにかくカムシャフトを外す為に作業をすすめていく。
ウォータポンプも交換するので取外し。
取外したカムシャフト。インテーク側。
エキゾースト側。両方とも、カムリフト部で約4mmほど低くなっていた。
バルブリフタ表面もキズだらけ。ハイドロリックタペットなので、まるごと交換となる。予算の都合もあり、考えてしまう。
使っている数が数なので、ダメもとでオイルストーンで磨いてみるも、取りきれるものでもない。あきらめて交換。
インテーク側カムシャフトと、本来これだけ交換予定だったバリエータ。
エキゾースト側カムシャフト。
バルブリフタを組付け。
交換したウォータポンプ。
SSTをセットして、カムシャフトやオイルシール等を組付け。
プーリを取付、タイミングベルトをセット。
バランサベルトをセット。クランクをまわし、ズレがないことを確認。
もとどおりに組付け。エンジンの異音も解消した事を確認して、修理完了です。実はこの車両、寒い日の朝一番で始動したときにミスファイアを検知することがあった。それも特定のシリンダではなく(それでも#2シリンダが多かった気がする)、一度エンジンをきり、かけ直すとその後は発生しない。夏場は発生せず、冬場も必ず出るわけではない。再現性が低いので、様子をみながらいたのだが、今回の修理後の様子を聞いてみたところ、この症状は解消したとのことだった。