「1秒!」で財務諸表を読む方法(小宮一慶) | 読書備忘録

「1秒!」で財務諸表を読む方法(小宮一慶)

仕事で使える会計の知識が身につくというのが売り、たしかに会計士を目指すならまだしも、普通のビジネスマンは、大まかに理解できれば良いかと思います。今回は備忘録として

1秒だけ財務諸表を見る際
流動資産(すぐに現金化できる資産)÷流動負債(1年以内に返済義務のある負債)=流動比率
100%を超えているか?

・自己資本比率=純資産÷資産  15%程度は欲しい

・WACC(加重平均資本調達コスト) 負債の調達コスト 純資産の調達コストを加重平均したもの。
純資産の調達コストは、株主の期待利回り。負債の調達コストよりも高い。

ROA(資産利益率)=利益÷資産

大企業は無借金経営できるが、負債の調達コストを増やす(つまり借金をする)ことにより、膨らませて、WACCを下げている。

ROE(自己資本利益率)=純利益÷自己資本

子会社 親子間の取引を除いて、勘定科目に合算される

関連会社 営業外損益部分にあがってくるだけ

損益計算書

資産回転率=売上÷資産

売上原価=棚卸資産(在庫)も売上原価にいれる

日本が倒産しない理由
1、信用がある限り、国債の借り換えが可能、返済期限を延ばす
2、返済期間を設定できる

つまり、将来の世代につけているだけ。

キャッシュフロー計算書

有形固定資産の取得>=減価償却費  未来投資をしているか?

固定費と変動費

製造業…固定費用(設備、人件費)が膨大、規模の大きさに比例して有利。損益分岐点を超えてからの利益率がよい。

卸売業…変動費用(仕入れ) 分岐点は低いが、超えてからの利益率も製造業に比べると低い。

IT企業…いいとこどり。設備投資は少なくてすむが、顧客も囲い込むことにより、売上が大きく伸長する。

合成の誤謬…液晶テレビの状況がよい例。シャープが堺に工場を建てたり、パナソニックが増産体制に踏み切ったが、世界各国で同様の動き(よいと思われる方向)となり、著しく単価が下落し、悪い方向へ向かっている。

PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネージメント)…市場を4つに分けて、いかに金のなる木にながくいるが(成長率が低いが、利益率がよい)ポイント。