彩凰舞丹霄  さいほうたんしょうにまう

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五色の鳳凰が丹霄(真っ赤な大空)を悠々と舞っている。壮大なおめでたい情景

『聯燈會要』「成都府昭覺克勤禪師」章
「師同佛鑑佛眼。侍五祖於亭上。夜坐。歸方丈。燈已滅。祖暗中云。各人下一轉語。鑑云。彩鳳舞丹霄。眼云。鐵蛇橫古路。師云。看脚下。祖云。滅吾宗者。克勤爾。」

(師、佛鑑、佛眼と、亭上に五祖に侍し、夜坐、方丈に帰るに、灯已滅す。祖、暗中に云く、各人一転語を下せと。鑑云く、彩鳳、丹霄に舞う。眼云く、鉄蛇、古路に横たわる。師云く、脚下を看よ。祖云く、吾宗を滅する者は、克勤のみ。)とある。

「彩鳳」は、五色の羽を輝かせながら舞う鳳凰で、天下太平の時代に出現する瑞鳥とされています。 また、「丹霄」は雲一つない大空を意味します。 澄みきった大空に色鮮やかな鳳凰が舞うという、まことに美しく、天下太平、平穏無事を表すおめでたい情景を表現した語句。
典拠は、「五家正宗賛」。