鶴宿千年松  つるはせんねんのまつにやどる

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楊衡の宿吉祥寺寄廬山隠者詩に「鶴は千年の松に宿る」とあるそうです。
参考に「白鶴宿老松」 (はっかくろうしょうにやどる)がありました。
「鶴は千年の松に宿る」という句をいい換えたもの。
鶴は「鶴寿千歳」といわれるように、長寿の象徴。
また、「松寿千歳色」というように、季節を越えて緑の葉を茂らせる松の老樹はやはり長寿のしるし。真冬に到来した白鶴が、雪の中でも青々と茂る老松に宿るという、めでたい上にもめでたい風情。とりわけ正月にふさわしい祝語。とあります。

表千家家元の稽古場は毎年11月8日から炉が開かれるそうです。
「開炉」と「口切り」が重なるこの日、家元松風楼の床には、
めでたい「鶴宿千年松」の掛け物がかけられるそうです。
新茶を初めて使う意味も含めて「お茶の正月」ともいわれ
道具にもめでたいものが使われるようです。


風鳴雲外鐘
鶴宿千年松

風は雲の外に鳴る鐘の声を送り、
鶴は久しく年を重ねた老松に宿している






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