「あなたは、あなたの ままでいい」軽井沢高原教会
(宝島社)pp.64‐67より
無条件で自分を愛し、守ってくれた存在との別れ。
悲しいけれど、その日は必ずやってきます。
その時、彼らが自分のことで
不安を抱えたまま永遠の眠りにつくのか、
安心して笑顔で人生の幕を閉じるのか、
あなたはどちらを望みますか。
そのために今、あなたができることは何ですか。
喪失を、別の何かで埋めることなどできません。
それを埋めることができるのは、
その人への想いだけ。
その人が自分のことを想って残してくれたものに
思いを巡らせながら、その人のことを想うこと。
そして、受け継ぐこと。
それが、この先も生きていく者の使命。
どうか、あなたの
心の痛みがいやされますように。
3月17日(日)に、兵庫県立芸術センター 阪急中ホールにて開催された、世界初演となる、森優貴氏 脚本・構成・演出・振付 (音楽 P.I.チャイコフスキー他)の「The Lake」(ザ・レイク)を観てきました。
今回のこの舞台は、古典バレエの不朽の名作「白鳥の湖」を、現代を生きる我々の物語として新たに創られたコンテンポラリー作品となっていました。
日常の生活の中で不運にも、大切な存在を失ってしまった者達が、湖畔にある一室に集い、それぞれの悲しみ、喪失感、苦悩を語り合い、共有しあいます。
決して逃れることが出来ない悲しみの現実、「今」をひとりひとりがいかにして受容し、生き続けていけるのか。。。
哀しみが集う部屋の窓の向こうには湖があり、今はこの世には存在しない魂たちの光輝く世界が広がっています。
そして部屋に集まっていた者たちは、その湖へと向かいます。
そして、、、この2つの異なる世界の境界線が舞台上で解かれる瞬間を観客は目の当たりにするわけですが、(←この一幕の終わりの展開の場面が美し過ぎて、思わず涙してしまいました。)この「生きていた者」とこれからも「生き続ける者」との再会の物語から見えてきたもの、感じとれたものは、人それぞれではあれ、まさに今の時代に生きる自分自身の姿そのものであり、問いであり、そして希望の光となるものだな、、、と、思いました。
素晴らしい作品に出会えたことに感謝しています!
後世に残る作品だと確信しております!
ぜひ再演をお願いいたします(^^)☆