「風のことば 空のことば 」語りかける辞典 (講談社)長田 弘  詩 いせひでこ 絵
p p.100〜101より

空を見上げるとき、人はきっと、
じぶんにとってのほんとうの青空といえるような、
心の青空をさがしてる。

空の色はめぐる季節の鏡。
秋には秋の空の色。
冬には冬の空の色。
空の色はうそをつかないんだ。


空の庭は、
雲の草や、雨の木や、にじの花が咲く庭です。


p p.99〜100

空を見つめていると、気づかない?
空を見つめるのって、じぶんの心を見つめることみたいだなって。

どこまでも広がった空の青さ。
小さな鈴の音が聴こえる静けさ。
じぶん一人の、透きとおった時間。