実は先週から気になっていたのだ。「舞台で怪我・・・」 何か無理なことをしちゃったのだろうか? それとももともと調子が悪かったのだろうか? 先生にしては珍しいことだと思った。 それに私のまわりでは「舞台」があったことなんて誰も知らなかったし。。。

月曜日に後ろアティテュードをずっと直され続けたときにも?と感じたこと。いつもより優しすぎる・・・何で?今日のクラスは大人数だから? 何で?いつものピシッとひと言がないやん・・・。

胸騒ぎ・・・ニキヤの杞憂だったら笑ってください。

ひょっとしたらご両親にみせたかったんじゃないのだろうか・・・・。いつもの「先生」として踊るんじゃなくて、「娘」として。 今までの感謝の気持を、全身全霊、踊りの中に込めて。。。。

最後にって。。。。

ーーー明日のレッスンは代行だそうですね。 

もし、ニキヤの胸騒ぎが現実だったならば、今度あった時、なんて言おう?
なんて声をかけよう。。。

この頃、老いを急に感じた自分を意識しているせいか、何事にも「さようなら」するのがこわいニキヤです。自分自身、守るべき者達が立ち去った後、がまんしきれなくて号泣した二年前。今でもその時の別れの場面が目の前を横切るたびに「さっ、次に行かなくちゃ!」なんて自分の弱い気持にゲキをとばすのだけれど、年々それが難しくなってきているのを感じます。

それと同時にこの頃、今まで自分が守られてきたものがそろりと消えていきそうな気配がして、自分は彼らに、ちゃんと親孝行できていないんじゃないかって、すごく焦りを感じることも多くなってきました。

今の自分に出来ること。。。何だろう?って。

たま~に、ふらりと実家によって、遠く離れてしまった孫のかわりのわんこと遊んであげることぐらいしかできないしなぁ~~。(それだけで両親は喜ぶのだ・・・)

今度の母校の公演にでも二人をさそってみようか。。。。(前の「冬の旅」のときのように。。。)
でも、母はよくても父は照れてきっとまた行かないよね。。。

こんなことをボンヤリ考えることが出来るのは、実際ありがたいことだ。

でも、彼女は違うのだろう。

今度、なんて言おう?

昔から?ニキヤは自分の気持を人に読み取られるのが恥ずかしくて(怖くて)すぐに「バカ」やってごまかしちゃうんだよなぁ~。。。。(今回は、慰めにも何にもならないやん。。自分に”怒”!)

この間、プレリュードーを踊った時のように、思いっきり自分の内部を素直にさらけだせたらいいのでしょうが、、、。 (見せられた方はたまったもんじゃないですよね^^;)

ほんと、死ぬまでこんな感じなのでしょう。きっと。(みなさんごめんなさい)


「消えろ、消えろ、つかの間のともしび、人生は歩いている影にすぎぬ・・・」


これは確か、シェークスピアの「マクベス」の一節だったと思うけれど(多分・・・)確かにそうではあっても、つかの間のほのかな光の中であったとしても、ひとが掴んで離せないもののなんと多いことか。。。。

ずっとこのままでいたい。。(このままでいたかった。。)という瞬間をどれほどの人がどれだけ感じてきたことか。。。

今のニキヤは「さようなら」がこわくて、どうしようもありません。

ただそれだけ。。。。。