介護職の制服も色によって与える印象が変わる。例えば、ピンクや青などは、着用する職員や、それを見る利用者、来訪者などに心理的な影響を与えるため、適切な色の制服を選ぶことは重要である。
ピンクは、日本人に馴染み深い桜を連想させる色だ。桜は春の訪れを告げる花であり、新しい始まりや希望を感じさせる。また、ピンクは、優しさや温かさ、愛情をイメージさせる色でもある。これらのイメージから、ピンクの制服は、着用する職員に安心感や親しみやすさを感じさせ、利用者や来訪者にも良い印象を与える。

一方、青は、空や海を連想させる色だ。空や海は広大で、見ている人に落ち着きや爽快感を与える。また、青は、知性や誠実さ、信頼感をイメージさせる色でもある。
これらのイメージから、青の制服は、着用する職員に冷静さや集中力をもたらし、利用者や来訪者にも信頼感を与える。
介護現場では、ピンクや青以外にも様々な色の制服が使用されている。それぞれの色の持つイメージを理解し、適切な色の制服を選ぶことで、職員のモチベーション向上や利用者との良好な関係構築に繋がる。
サックスのような明るい青色の制服は、清潔感や爽やかさを演出したい場合に適している。病院やクリニックなど、清潔なイメージを重視する施設で効果的だ。ネイビーのような深い青色の制服は、知性や誠実さ、信頼感を演出したい場合に適している。介護施設の管理職や、相談員など、専門性をアピールしたい場合に効果的である。

人間は加齢によって老眼を始めとした物の見え方の変化が起こるが、色彩認知力の低下も現れる。高齢になると水晶体が白濁してくるので、物が黄色がかって見えるようになり、青色や黄色が認識しづらくなる。
また、加齢によって瞳孔が縮小し、眼内に入る光の量も減少してしまうために、暗い場所であると色の区別が困難だ。緑色と青色、茶色と黒色など、似たような色の組み合わせは、高齢者にとって親切ではない配色だと言えるだろう。
快適に過ごしてもらうためにも、介護する側は高齢者でも認識しやすい色遣いを意識することが重要となるのである。

色彩が人間に与える影響を理解しておくことも大切だ。例えば、赤色には気分を高揚させ食欲を増進させる効果があり、青色には気分を落ち着かせ集中力を高める効果がある。
色の効果はプラスのものだけではなくマイナスな効果もあるので注意したい。赤色なら血圧が上がりやすくなり、青色なら口数が減りやすくなる。場に応じて適切な配色をすることが重要だ。
部屋全体の色を変えるのは難しいが、部屋の中にちょっとした小物を置くだけでも良い刺激となる。白色の部屋は清潔感があるものの殺風景になりがちだが、小物を取り入れることで華やかさが感じられる部屋となるだろう。
また、色彩は高齢者のみならず介護する側の人間にも影響を与える。介護のストレスを軽減させたり、やる気を引き出してくれたり、お互いにとってメリットが存在する。色彩を活用することは、生活しやすい環境づくりに有効なのだ。

あわせて読みたいサイト:介護にも役立つ「色彩の力」