11日

N子の家に寄ってから待ち合わせの場所に行った

別れ話しをしたサテンの駐車場

少しして一台のバイクが、入って来た

Mくんだった

「バイクで来たんだ・・」

「うん・・」

何か、表情が険しいって言うのか冷たくて

何も言えず黙りこんでしまった

Mくんは、さめた顔してタバコ吸っているだけ・・

「用ないんなら帰るから・・」

って言われた

「もう一度、ちゃんと話し合おう・・?」

「俺は、別に話す事なんてないから」

冷たい視線を向けてきた

返す言葉も見つからなかった・・

でも、このままだったら帰っちゃう・・って思ったから

「他に好きな人出来たんでしょ・・?」

って聞いたら

「いないよ」

そっけなく言われた

すごく冷たい・・表情も言い方も・・

なかなか自分の気持ちなんて言えなかった

「もう、いいだろ」

「何で・・もう本当にダメなの?」

そう言ったあと耐え切れなくなって涙が出てきた

「ここじゃ~誰に見られるか、わからないから・・」

バイクのエンジンかけてた

人目なんて前は気にしなかったのに・・

「どこ、行くの・・?」

「俺んち」

そう言って駐車場から出て行った

後ろから、ついて行ったけど、わざわざ違う道を通って

さっさと行っちゃった

何か悲しくて、途中で帰ろうかと思ったけど

話さないと・・

家にも、さっさと入って行っちゃって、振り向いても

声もかけてくれず部屋に入ったらベットに寝ころがってた

タバコ吸ってるだけで何も言ってくれない

「何か言って・・」

「何も話す事ないって言っただろ~」

「何で・・こうなっちゃったの・・?」

「さぁ~」

「私、何かした?」

「してないんじゃない・・」

「じゃ・・何で・・?」

「冷めたって言っただろ・・」

「もう一度、やり直せないの・・?」

「やり直せないな」

「何で・・?」

泣きながら言ったら

「泣くなよ、変に思われるだろ」

部屋の外におばさんが何かしていて気にしていた

話していても全てが冷たい

一緒にいる時間が、こんなに悲しくて辛いなんて

思った事なかった

「本当にダメなの・・?」

「ダメだな」

「じゃ・・何で逢ってくれるの?」

「・・・・」

「本当は迷惑だって思ってるの・・?」

「はっきり言って迷惑だな」

タバコの煙吹き出し流し目で私を見て言った

そんなふうに思っていたなんて・・信じられなかった

私の事なんか、これぽっちも思っていない・・

今までの態度から想像も出来なかった

泣きながらMくんの方見たら、けむたそうな顔してタバコ吸ってた

「もう、いいだろ、俺これから友達と逢うから!」

家を出て、一度も振り向く事もなく

バイクで行っちゃった